第76話 誓いとダンスオブミュージカル
「サクヤ殿、強いのだな。流石、キュアート殿の婚約者か。おみそれした」
国王のレックスさんに褒められた。
シャルルさんは、決闘に勝利した俺に、走り寄ってきた。
俺に飛びつき、抱きしめ支える形になる。
「あら、まぁ」
王妃のルルファーさんは、口元に扇を持ってきて、その様子を見て優しく笑っている。
「侯爵家の長男さん?俺、決闘に勝利したので、なんでも言うこと聞いてくれるんですよね?」
「あぁー、騎士に二言はない」
何をお願いしようか。
侯爵家の長男なら、いろいろとお願いしても大丈夫そうだが、一番こういうのでめんどくさいのって、絡んでくることなんだよな。
「では、侯爵家として、圧力をかけてくるのを金輪際してこないという約束をしてもらえますか?この圧力をかけてくるというのは、侯爵家の息がかかっている者の圧力であれば拡大解釈をして適用する形でお願いします。例えば、あなたが圧力をかけてこなくても、あなたの腰巾着の貴族の者が俺に圧力をかけてくるなどです」
「わっ、分かった。努力する」
「努力ではなく、確約してもらえますか?シャルルさんに誓ってください」
「分かった、誓おう。俺、ウェルソンはシャルル様に誓います」
☆☆☆☆☆
決闘が終わってから、10時ごろから始まる、演劇を見に行った。
演劇に入る前に、パンフレット的なものを購入した。
『ダンスオブミュージカル』みたいな感じのようだ。
題名は、『少女の願いと少年の……』というものだ。
あらすじとして、とある少年が泣いている少女の前に現れ、笑顔にしていくという話。
少女は、人見知りで、村の子供たちとも仲良くなれず、仲良くなりたいけど仲良くなれない、自分のふがいなさに泣いていた。
そこに少年がひょっこり現れ、いろいろな遊び(かくれんぼや鬼ごっこなど)を教え、少女を村人の子供たちと遊べる環境に持っていく……
あらすじはここまでだった。
演劇の貴族席に座る。
前から順に貴族席(貴族やそれに近い者(Sランク商人・Sランク冒険者など)が座れる)
その後にA席B席C席、立見席がある。
A席が貴族席を覗けば一番値段が高く、立見席は無料だ。
無料公開なのかと思った。
お金をとらない良心的な考えなんだなぁーっと。
そして、日本の映画館のように、ポップコーンやドリンクなどの販売はしていなかった。
もったいないなぁーという気持ちになったのは、この異世界に来て商人として少しは頑張っているという証拠だなぁっと1人で納得した笑笑
ポップコーンは、安定の塩味。
まぁ、映画館に行っていたのは引きこもる前だから小学校の時の高学年の頃か笑笑
今の時代、ネットで時間が経てば映画を視聴できる。
ちゃんと、有料契約ので見てたよ。
映画館の迫力もいいけど、気兼ねなくトイレにいったりポテチを音を立てて食べても問題ないから家で見るのも悪くないと思う。
安いし。
映画館でポップコーンが定番化したのには、どうやら理由があるらしい。
昔は、映画が面白くないとスクリーンに物を投げつける習慣が海外ではあったようだ。
そこで、観客がスクリーンに投げつけても被害が少ない軽いお菓子としてポップコーンの販売が始まったのだとか。
スクリーン以外に、周りの人に当たっても軽くてあまり被害が出ない。
それと、ポップコーンに使うとうもろこしが物価にあまり左右されず当時値段が安定していた為に、売る側にも買う側にも人気があったようだ。
ポップコーンの良い所は、材料費がそんなにかからない為、高値で売ると利益が出る。
ポップコーンはとうもろこしを炒めることで大きくなるため、炒めるまでは保管スペースがそこまで必要ない。
キャラメルポップコーンおいしいよね。
特大サイズにしてしまうと、食べきれないけど笑
俺は今、右隣にシャルルさん。左隣にキュアートさんがいる状態だ。
その周りの貴族席には王様や王妃、その護衛の者たち。
演劇の行なわれる場所は、大広場のようだ。
「楽しみですね」
「そうですね」
俺の腕に自信の腕を絡ませてくっついてくるシャルルさん。
シャルルさんの今日の格好は、上品な薄い水色のワンピース。
日ごろ、外に出ていなかったのだろう。
生足が白くえっちぃ。
生足がえっちぃ。
大事なことなので2度言いました。
『ZZZ』
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