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異世界転移 『俺と配下ときゅあーきゅあ』  作者: りんご!みかん!
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第75話 決闘の勝者は??



「1きゅあ」


 男は、剣を持ち集中しているようだ。


 俺は、護身用特殊警棒と、スタンガンを準備。


「2きゅあ」


 改めて見るが男の身長は180cmほど


「3きゅあ」


 俺より身長が少し大きく感じる。


「4きゅあ」


 キュアートさん、語尾にきゅあをつけるしその後の数字を言う間が長い。


「5きゅあ」


 視力強化『アイサイト』


「6きゅあ」


 男の魔力の鮮やかさは、普通のようだ。

 可もなく不可もなくと言った感じか。


「7きゅあ」


 魔力量は少ないようだな


「8きゅあ」


 魔力の色は茶色いから使えるのは土魔法のみか。


「9きゅあ」


 岩魔法でとりあえず、自分自身の前に壁を作るか。


「10きゅあ」


 遠い間合いから、走り出してくる男。


 魔法は使ってこないのだろうか?

 土魔法ということは砂を扱えるはずだ。


 砂嵐でも使えば俺の視界を遮れるはず。

 まさか、やり方が分からないということもないだろう。


 難しくもないはずだ。

 俺、ぐにできたし。



「コンクリートウォール」


 ネーミングセンスの無さ笑笑

 コンクリートでできた壁を作る。


 前後左右に立ちはだかるコンクリートの壁



 『ガシャンガシャンッ』



 と壁に剣を打ち付ける音がする。




 ある程度すると、あきらめたのか音がしなくなった。


 まさか、登ってきてる??



 コンクリートの壁を必死に登ってこようとする男。

 ひょいと、ジャンプして、コンクリートの角に着地する。


 油をコンクリートに垂らしていく。

 さすがに、ここで火炎瓶を投げたり火魔法を使うほど残忍ではない。


『スルンッ』と登っていた壁からすり落ち、しりもちをつく男。


 その隙を見逃さない俺。


 地面に向かってジャンプ、軽やかに着地して、起き上がろうとする男に向かって、スタンガンを右手・左手の両方の手に当てる。


『ビリッ』


一瞬光った。



「まだやりますか?」


「俺は負けを認めないぞ」


 男は、負けを認めるつもりはないようだ。




「すみません。誰か木剣貸してくれませんか?」


「ほらよっ」


「ありがとうございます。壊さなければ返しますね」

 

 ギャラリー最前列にいた騎士から受け取る。



「では、再開しましょうか?次は、多分、魔法を使いません」


 起き上がる騎士の男。

 手が痺れているようだが、必死に剣を握っている。


「行きますね」


 余裕の笑みで、男に近づく。


 男の打ち出してくる剣を右に左にステップをとり回避。

 そして、木剣で切るようにではなく叩くように男の身体に打ち付ける。


「ぐっ、まだだ。まだ負けていない」


 根性で立ち上がる男。


 足に木剣を叩きつけたのだが……


 っていうか、飽きてきた。



 『スッ』


 チーターが獲物を狙うときのように、急加速して、男の後ろに回り込み、木剣をあてる。


「勝者、サクヤ」


 決闘責任者のキュアートさんが告げる。


 地面にヘタレこむ男



「副団長をあいつ、やっちまったぞ」


「おい、副団長、手加減していたのじゃねぇのかよ?」


「剣で負けるなんて」


「あれは剣だけじゃねぇ、全部において負けている」


「あー俺の掛け金が」


「俺、お小遣い制なんだぞ。副団長どうしてくれるんだーーーー」



 面白いギャラリーの騎士たち。


 

 全く歯が立たず、手加減されていたことに冷静になり気づいた様子の男。

 

 唇を噛みしめ、怒りと自分のふがいなさ、シャルル様の前で負けた恥ずかしさ、副団長としての誇りなどいろいろ混ざった気分なのだろう。


 今にでも、泣き出しそうな顔である。

 


 やばいっ。笑ってしまいそうだ。

 俺、悪役としての才能ありそうかも。



 笑わないように、困ったような顔をして、俺も唇を噛む。


お読みいただきありがとうございます。

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