第66話 列車鬼さんの乗り心地と初めて。
列車鬼さんの魔族姿の見た目は、2本の角で髪の色は、キャラメル色、目の色は茶色。
身長は140cmほどと小さい。
列車鬼さんの列車姿は、200人は乗れそうなほどの大きさ
列車と違う点といえば、頭の部分の外側に大きな角が2本見えることくらいだろう。
「失礼しまーす」
列車の中に足を踏み入れる。
列車そのものだ。
座るイスがある。
「快適快適」
椅子に腰かけてみたが柔らかく快適だった。
「上昇しましゅ」
ゆっくりと上昇していく列車鬼さん。
列車に揺られながらゆっくりと外を見る。
列車の窓から見える月や星たちが視界いっぱいに入る。
辺り一面に広がっている星はとても、キラキラできれいな夜景だ。
下を見ると、あれだけ大きな屋敷が小さく小さく感じられた。
「急降下しましゅ」
どうやら、次は、先ほど見た、ジェットコースターみたいに急降下するみたいだ。
真っ暗闇の屋敷の庭に向かって勢いよく列車は進んでいく。
窓はしっかりと閉まっているため、風などを肌には感じないが、窓に当たる風の轟音が耳に届く。
徐々にスピードを落としていき、ゆっくりゆっくりと優しく停車した。
『プシュッー』
列車のドアが開く。
列車から降りる。
「ありがとうございます」
「ご乗車ありがとうございましゅ」
「レシャの初めて奪われたでしゅ」
なんか、意味深な言葉が聞こえたが、まぁ気にしないでおこう。
☆☆☆☆☆
「じゃぁ、また要件があるときは呼ぶきゅあ。バイバイきゅあ」
朝方、06時過ぎまでどんちゃん騒ぎをした後、みんな、列車鬼さんに乗って帰っていった。
俺のおこさま体型を見た鬼族の皆さんに可愛いと抱きしめられた。
人生であれだけの女性に抱きしめられることは、もう今後ないだろうなって思うほどの人数だった。
「よし、寝るか」
風呂に入って寝ることにした。
☆☆☆☆☆
視界に窓からの陽射しが。
カーテンが風でゆらゆらと揺れるたびに目に入り目が覚めた。
窓閉めておいたはずなのに?何故だろうか??
『ちゅんちゅん』
といった小鳥のさえずりが聞こえる。
ベッドから起き上がろうと、手を動かすと、、、
『むにゅっ、むにゅっ』
右手と左手に柔らかい感触がした。
優しさを感じるふんわりと弾力のある触り心地。
まるで……恐る恐る触れている方を向く。
「さくくんのえっちぃ」
にやにやと、してやったりの言った顔のおねえちゃんこと藍川さんがいた。
「おはようでしゅ」
列車鬼のレシャさんが魔族姿で目をこすりながら挨拶する。
まだ眠そうだ。
あれから、たくさんの鬼族を各地へと届けたのだろう。
って、そうじゃなくて……藍川さんについては今回は置いとくとして。
なんでレシャさんが一緒に寝ているの?
「さくくん。できたらそういうことは、夜に誰もいないときゆっくりとして欲しいな。ムードといったものが大事だからねー」
妄想が激しくなっている藍川さん。
「サクしゃん。その、はずかひいでしゅ」
顔を真っ赤にして両手で覆うように隠すレシャさん。
「あっ!すみません!そういうつもりで触ったんじゃなくて。偶然というか不可抗力です?」
「サクしゃん。昨日は激しかったでしゅね。レシャ、驚いちゃったでしゅ」
意味深なことを言い始めるレシャさん。
「さくくん。私が、昼ごはんに起こしに来るまでに、レシャちゃんに手を出していたなんて。私でさえまだなのに……」
訝しんだ目で藍川さんが俺を見る。
えっー。俺記憶ないんだけど。
そういうことしたのかー。
してないはずなんだけどーーー。
というか、藍川さんはレシャさんのこと知っているんだね。
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