第62話 こうもりBaBbBcBdBe~Bzとお米
「こうもりBがケガしているのを助けてもらったきゅあ。お礼に家を建ててあげたきゅあ」
柊さんについて、キュアートさんに説明するとそのような返事が返ってきた。
現在は、こうもりBの子供たちBaBbBcBdBe~Bzまでが屋根裏などに住み着いて護衛しているようだ。
こうもり屋敷じゃねぇか。と俺が叫んでしまったのも許してほしい笑
それと、俺が討伐したと思っていたジャイアントオーク(2m~3mある巨体)は、ギガントオークだったらしい。
ジャイアントオークは単体Cランク。
ギガントオークは単体、Bランク。
オークキングがAランクの為、結構強いことが分かる。
よく見らずに倒したのもあるし、ジャイアントオークとギガントオークは、見た目も色も全く同じで分かりにくいと、キュアートさんの書庫のモンスター完全本にも記載されていた。
ギガントオークは単体、Bランク。
5体もいたため、最低でもBランクパーティーが複数。
余裕を持って討伐するならAランクパーティー推奨のモンスターだ。
冒険者個人個人に得意とするモンスターや苦手とするモンスターもいるからである。
俺は、スネイク(ヘビ)系統や虫系統は苦手だ。
気持ち悪い。
ちょろちょろにょろにょろくねくねとスネイクは動くし、日本とは比じゃない虫が飛んでいるのは、気持ち悪い。
やけに、立派な家が建っていると思ったんだよな。
木造建築じゃなくてコンクリートがたくさん使われた家だった。
トイレは、マジックトイレだったし、お風呂も3・4人では入れるほどの広さだった。
魔工石の予備もたくさん置いてあったし、『盗賊来たらすぐに盗まれちゃうよっ?』て言うぐらい、普通に棚に飾ってあったし、きちんと色別に並んであったのは柊さんが色分けしたんだろうね。
☆☆☆☆☆
「何か欲しいものありませんか?物々交換どうですか?」
柊さんの家に戻ってきた。
柊さんは、外で、おおかみやうさぎ、にゃんころ、こうもりBa~Bzや、小鳥などと戯れていた。
「どんなものがあるとー?」
スマホのメモ欄に入力しておいた、俺のショッピングモール購入品を見せる。
「朝比愛くん。たくさん持ってるね」
「まぁ、いろいろありまして」
キャッシュコーナーについて、わざわざ説明しなくてもいいかなと感じたので省いた。
「今後のために、お薬一式もらえると嬉しい。あと、ティッシュも欲しい、無いとなにかと不便で」
「分かりました」
「私は、何をあげればいいと?」
農業道具は、今後の会社の販売品として参考にしたいから、1つずつもらうとして、それよりも重要なのはお米。
何度でも言うぞ。おこめおこめおこめおこめ。
米俵が目の前に置かれてある。
「お米でお願いします。お米払いで」
「朝比愛くん。ちょっと近いよ?」
そう言われ、気づいた。
かなり柊さんに迫っていた。
柊さんの顔が赤い。
「すみません。お米食べたくて、つい」
「この異世界にお米ないと?」
「柊さん、もしかして、街や村に一度も出かけてない?」
「でかけたんだけど、この子たちと一緒だと村に入れてもらえなかったから、それ以来行ってないかな」
この子たちとは、動物のことだろう。
「動物、捕まえられそうにならなかったですか?」
「なったよ。にゃんころちゃんが守ってくれたから助かったとー」
☆☆☆☆☆
「ただいまです」
「おかえり、さくくん」
3時のティータイムの時間に戻ってきた。
「あっ、これ、お米です」
米俵を収納魔法から取り出す。
「どうしたの?お米ってあのお米??」
「そうですよ。あのお米です」
「柊さんが持ってたの?」
「柊さんが今、森の中で作っています。今後もお米をもらえるように約束してきました」
「それは、さくくん。お手柄よ。さすが私の弟」
抱きしめられる俺。
「くっ、くるしいですよ。あいかわさん」
「ごめんねっ。さくくん。お姉ちゃんうれしくて、ついね。許してね」
「藍川さん、今日の夜ご飯はいつもより期待して待ってますね」
「うん、任せておいて」
任せてとポーズをとる藍川さん。
今日の夜ご飯が楽しみだ。
前回食べれなかったカレーライスでもいいし、シチュー、ハヤシライス、牛丼、オムライス、いろいろとお米のおかげで今後の食事のレパートリーが増えそうだ
「キュアートさーーん。柊さんのことなんですけど」
「どうしたきゅあ?」
キュアートさんの部屋に入るとサキュプゥさんもいた。
2人でシェンカをしているようだ。
「柊さんの住む家の周りの森って、所有者は領主のキュアートさんですか?」
「どうだったきゅあ?」
「あそこは、セカドの街の領地ですー。サドンの街とセカドの街との中間あたりなので、そこら辺の領地は紛らわしいですがー、サドンの街の領主は私の知り合いなので、あそこの土地を自由に使っても後々問題にもならないでしょうー」
サキュプゥさんは、話が早くて助かる。
喋り方や喋るスピードはゆっくりだが、俺の考えていることを予想して答えてくれる。
キュアートさんがサキュプゥさんに聞き、サキュプゥさんが答える。
「あそこの土地、どれくらいもらえますか?」
「全部ただであげるきゅあ」
「だめです。サクヤさん。あそこの森の開拓と近辺のモンスターの除去、今後の収入の5割を納めてくれるなら、考えましょう」
「開拓とモンスターの除去については分かりました。収入の5割ではなく2割にお願いできませんか?」
「だめですー。甘えすぎですー」
豊満な胸をプルンプルンと揺らすサキュプゥさん。
「お米があれば、化粧品も作れるのですが」
「分かりました、2割で良いですー。優先的に私に渡すことが条件ですー」
びっくりするぐらいの手のひら返しに面食らった笑笑
サキュプゥさん肌綺麗なのになぁ。
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