第60.2話 紬と心春 ショッピング
私と心春は財布に入っているお金を確認し、買い物をするために歩き出した。
「心春、神託スキルできた?」
先ほどまで、感じなかった魔力や神力、魔力源を感じられるようになった。
「既読はついたんだけど、返事が来ないよぉ」
「誰に送ったの?」
「えっ、ニート女神のニーシァちゃんだよぉ?」
「心春、神託って、返事が返ってくるまで他の神様には神託もらえないんだったよね?何しちゃってるの??」
「あっ、ごめんなさい。紬ちゃん。うっかりしちゃった」
☆☆☆☆☆
「ここ、不思議な空間だよね。魔力や神力、魔力源を感じられるなんてぇ」
魔力は異世界にいたころに魔法を使う際に消費していた力。
神力は、神様が何かしらの力を使う際に消費する力。
魔力源は、日本に存在する、魔法を使用する際に消費する力。
日本と私たちがいた異世界は、空気中に漂う魔力源は実質、問題ないくらいの量があると言って良い。
異世界で邪神を討伐した際にロキや他の神様たちに日本に返してもらったが、その時にいろいろと聞いた。
心春はスマホを神器にしてもらい、神託をスマホでとることができる。
もともと、日本は空気中に漂う魔力源が少ないのだが、魔法を使える者があまりいないため、余っているとのこと。
そのため、異世界と、変わりなく、私が魔法を使うことになっても支障はでないのだとか。
異世界の帰還後は、体力測定で身体強化を使い、全国1位の成績をほこったり、視覚強化でクラスにいた学年主席の答案を丸パクリしたりと平凡ではない生活を送っていた。
『魔法を使える者があまりいないため』という解釈が気になって、聞いて見たところ、なぜ、解釈が気になったのかというと、『』の言葉を拡大解釈すると、少なからず魔法を使える者が日本にもいるという解釈ができるから。
それについての返信で分かったことは、日本(地球)にも、魔法使い(一般人が通常できないことができる者)と呼ばれる者は、いる。
大きな括りで魔法使い、細かく分けると、
①魔法使い(40歳迄童貞を守り抜いた)
②巫女さん
③独自の修行を終えた者
④血筋
の④点が、挙げられるのだとか。
①②③④全ての者に言えることは、大きな括りの魔法使いに実際なっているのだが、本人たちは気づいていないため、気づかずに魔法を使っているということ。
そして、②③④については、魔力源というよりも、天力源という天使の得意とする回復系統の天法という扱いに日本はなるようで、魔力源を使っていないのだとか。
巫女である心春はこれに該当する。
「鑑定」
「あっ、紬ちゃんのえっちぃ」
鑑定スキルを試してみた。
心春は、意味がないのだが身体を両手で隠す仕草をする。
【ステータス】
名前:柊雷 心春
性別:女
年齢:17
種族:人間
スキル①:巫女
スキル②:ニート(日本のデリバリーサービスの食べ物を購入可能になる)
「あれっ?」
「どうしたの、紬ちゃん。私、そんなに太ってた?確かに、最近寝て食べてばっかりだったし。」
「いや、そうじゃなくて、もしかしたら、熟練度が下がっているかも」
「えっ!?」
「ロキくんは、みんなに説明する時スキルがあるとは言わなかったよね?もしかしたら、いろいろと弊害があるのかもね。とりあえず心春の体重や3サイズを鑑定では見えていないから安心して」
「良かったぁ。って、それじゃ、私のスキルもうまく使えない可能性があるってことよね?」
安堵した後に、真面目な顔になる心春。
「神巫女化、えーーーーー。紬ちゃん。神巫女化できないよぉー」
「とりあえず、屋上の駐車場で、自分たちがどこまでできるか試してみよっ」
戸惑う心春の手を掴み、エレベーターに乗って屋上へと向かった。
☆☆☆☆☆
「スキル、ニート。わぁー。デリバリーできるのが減っているよ。ショック。それにミスリルランクまで上げたのに、ブロンズランクになっちゃているよー。紬ちゃん、わたし生きていけないよぉ」
スキル『ニート』は、デリバリーサービス、ピザなどが購入取り寄せ可能になる特殊スキル。
心春が初めて異世界に行くときに、ロキくんにお願いし作成してもらったスキル。
お好み焼きやコーラ、ポテトなどを初めての街にたどり着くまでに朝昼晩食べていたのが懐かしい。
「仕方ないよ。心春、私も、全属性魔法一応使えるけど、ランクで言うとFランクになってるよ。全戦術もランクF。師匠に教えてもらった収納魔法や転移魔法、縮地法、類々もランクFだね」
「わぁ、ちょっとやばいよぉ。私たち、簡単に死んじゃうんじゃないかなぁ?」
いやいや、他のエントランスホールにいたみんなは生身で行くんだから、私たちは恵まれているんだよ?と言おうと思ったけど、心春もわかっているだろうと思って言うのをやめた。
心春は、あえて口にすることで私を落ち着かせようとしてくれたのだと思う。
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