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異世界転移 『俺と配下ときゅあーきゅあ』  作者: りんご!みかん!
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第60.1話 紬と心春 ロキくんとのお話

急遽、ストックとは別に書き始めたので更新頻度下がると思います。

すみません




「ほら、心春こはる行くよ」


 学校の授業が終わった放課後、机に身体をゆだね寝ている友達の柊雷ひいらい心春こはるを起こしている。


 心春はいつも寝ている。


 とにかく、寝るのが好きだ。


 私が、起こさなかったら、そのまま、教室で寝泊まりし始めるのではないかと思う。


 私と同じで、160cm位の身長。


 心春の趣味は寝ること。特技は寝ること。




「むにゃむにゃ。紬ちゃん。もう放課後なの??」




 机に顔を突っ伏していたのを顔だけ私の方に向けて言う。

 目は空いていない。




「ほらっ、帰るよ」



 自前のまくらを机の上に置いていた心春。


 まくらをひっぱる。



『がたんっ』



「いたいよぉ。紬ちゃん」



 デコと鼻をぶつけたようで擦っている心春ちゃん。



「ほら、行くよ。もう、教室の残っているの私たちだけだよ」



「分かったよぉ」


 心春が、イスから立ち上がる。

 きれいな黒髪。


 一応、巫女さんの家系。


 毎朝、いろいろとやっている。


 私も、それに手伝わされているので、正直朝早い。

 心春こはるの口癖は『働きたくないよぉ。ベッドの上でごろごろしていたいよぉー』である。



「えっ、立ち眩み?」


「これって、まさか」


 立ち眩みの後、身体を小麦粉のように真っ白な光りに包まれた。


 これは、前回経験したことのあるものと同じ感覚。



「また行くのぉ??働きたくないよぉー。平凡に生きたいよぉ」



 心春は、泣き言を言っている。


 光の眩しさに目をつむっていたのを開けると、最近近所にできたばかりの、巨大ショッピングモールの 大きなエントランスホールに倒れ込んでいた。


「前回とは違うみたいだね」


「そうだね。心春、神託使えそう??」


「今は使えないみたい」



 心春は、巫女の家系であり、そして、ガチの巫女。


 この、ガチというのは、以前私と心春は異世界に勇者とその付き添いの巫女として召喚されたことがある。


 その際に、神様にいろいろと能力をもらった。

 つまり、そういうこと。


 辺りを見渡すと私たちと同じようにたくさんの人が倒れこんでいた。

 皆、きょろきょろと辺りを見渡している。


 とりあえず立ち上がろうとしたがうまく身体に力が入らない(顔から上は動く)



「これは、多分、神様の仕業だね」


「そうだと思うよぉ。前回とは違う空間みたいだけどね」



 前回は、何もない真っ白な空間にて、神様と話をした。


 首を動かし分かったことは、このエントランスホールにいるのは私たちの通っている高校にいた人たちということ。


 クラスの人たち、1年生、2年生、3年生。教師、用務員さん、たまに見かける野良猫やカラスなんかもいる。


「へぇー。あの野良猫は化け猫になっているのか」


「そうなのぉ?」


「うん、そうみたい。悪い子じゃないみたいだから、大丈夫そう。女の子に懐いているみたいだし」



 動物たちは『にゃーにゃー』『カァーカァー』と鳴いている。


 バレー部やサッカー部など部活をしていた生徒はその服装のまま。



 無作為で選ばれたのかもね。


 前回、私たちが異世界ウェザーに呼ばれた理由は、苗字が勇越で勇者を超えし者っていう安易な考えと心春が巫女の家系だったからという神様からの言葉だった。



 赤髪の少年『ロキ』が突如現れ話し始めた。


 ロキは空中に浮いて、りんご?を食べている。


 ロキは私たちに気づいたのか、ウィンクをしてきた。



「ようこそみなさん。私はみなさまの云うところの神と呼ばれる存在です。あなたたちは異世界ソウルに選ばれし者です。剣や魔法、ダンジョンありモンスターが跋扈ばっこする世界に行くことになります。魔法のある世界ですが、あなた方にはお渡しできかねます。貴方たちのもといた世界では魔法が存在しない、よって魔法を使える身体ではないため、魔法をお渡しできません。その代替えとして、ソウルバッグのお渡しという形をとらせていただきます。このソウルバックでは、今皆さんのいる大型ショッピングモールで購入した商品を異世界にて取り出すことが可能です。もちろん、ショッピングモールですのでショッピングしなければなりません。あなた方には、お金を財布に入れておきます。財布を持っていない方はズボンなどのポケットに入れます。そして、ショッピングモールでの所持している金額以上の物も1点であれば購入可能です。ですが、その際はそれだけしか持っていくことはできません。ソウルバッグに購入したい商品を入れると自動的にお金が手元から消えます。ショッピングモールを出るまでは、原型をとどめていればいつでも返品可能です。あなたがたを異世界へと連れて行く理由は、その世界で暮らし豊かにしてほしい。進んだ技術のある日本のノウハウなどを異世界に広めてほしいこの2点です。死んだら元の世界に戻してあげますのでご安心ください。十分に技術が広まったら、広めた人達の貢献度に応じて願いごとを聞きましょう。それでは、仲の良い人とパーティを組んでください。組みたいと思う人と手を組むようお願いします。その後、同系統の技術に偏らないように各々の行動はパーティメンバー以外見えなくなります。パーティのメンバーは最大7人です。そして神様への質問は、内容に応じて金額を示します。神様の像に話しかけてください。返答はYES/NOで答えます。このショッピングモールに滞在できる時間は、今から24時間です。それでは、はじめっ!!!」





「それで、ロキくん。どういうことかな?」



「もぉーう。ひどいよぉ。ロキくん」


 みんなの視界からはロキくんは消えたように、感じるだろうけど、スキル隠蔽を使っているロキくんは、その場にいた。


 近づいて話しかけた。


「えーっと、紬ちゃんや心春ちゃんに会いたかったから?じゃダメかな?」


 ロキくんの先ほどみんなに話していた顔とは違う、とろけるようなやわらかスマイルに許してしまいそうになる。


 まぁ、弟の勇越 ゆめには、敵わないけどね。


 昨日、ゆめ、バイト先でいろいろあったみたいだけど大丈夫かな?



「だめだよぉー。何かさせる気でしょ?」



「そうよ。異世界ウェザーを救って日本に帰ってから、まだ1年も経っていないのに」



「ふぅー。分かったよ。ホントのことを言うよ。2人には、感謝しているからね」



 ロキくんは、ふわふわと浮くのを止めた。


 そして、一瞬視界がゆがんだかと思うと、前回異世界に行くときと同じ真っ白な異空間に飛んだ。



「これを見てくれるかな?」



 今、私たちのいる部屋に大きなスクリーンが現れた。



 そこには、私と心春が映っており、2人で仲良く話しながら下校しているところだった。



 他のさっきまでエントランスホールにいた人たちの姿もいくつものスクリーンに映っている。



「どういうことなのぉ?」



「うん。どういうこと?ロキくん」



「えっと、ほんとに言いにくい事なんだけど、みんなの魂や身体をコピーして、異世界ソウルを救ってもらおうかなって思ったんだ。異世界ソウル異世界ウェザーのコピーかな。みんな異世界ウェザーとおんなじ。1人の女の子を除けば」



「ちょっとまって、前回私たちが倒した邪神は異世界ウェザーで、今回行く場所も異世界ウェザーのコピー。何が何だか混乱してきちゃったよ」



「あっ、ごめん。紬ちゃんと心春ちゃん。今、上司の神に呼ばれちゃった。エントランスホールに2人を飛ばすから、あとは頑張ってね。2人は、前回の能力をそのまま引き継いでいるから、この異世界でも生き残れるはずだよ。強くてニューゲームだね。くれぐれも死なないでね。ごめんね、それとよろしくね。ショッピングモールでできることは、異世界ソウルでもできるからね」



「ロキくんっ、今回はなにもくれないのぉ?」



 心春の言葉はかき消されるように、私たちはエントランスホールに飛ばされた。


お読みいただきありがとうございます。

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