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異世界転移 『俺と配下ときゅあーきゅあ』  作者: りんご!みかん!
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第54話 退職金と未払い金??


 役所に、密告した翌朝、ギャスラインの家に騎士が集まっていた。


 ギャスラインは、パンツに白い液体を付着させた状態で騎士所まで連行されたらしい。 



『ぷぷっ』



 こうもりαからの報告である。



 俺は、今、ギャスラインの家でこっそりいただいたお金を従業員に支払われるべき金額について計算している最中だ。


 退職金も含む。


 退職金とは、退職に際し、勤めていた企業(会社)から支払われる賃金のこと。

 退職金の支払いは法律で定められているものではない。


 そのため、退職すれば誰でももらえるというものではない。

 企業ごとに支払いの金額はもちろん、有無うむそのものが定められている。


 この異世界に退職金という概念はない?

 ファリアさんとキュアートさんの前でその話をしたところ、


 『興味深いです。働いていないのにお金がもらえるなんて……』


 『すごいきゅあ。どんな名前で保存されているきゅあ。勉強するきゅあ』


 と言って、スマホにダウンロードしていた六法全書を読み始めた。


 現在、ファリアさんは漢検2級。

 キュアートさんは、漢検1級である。


 漢字が読めないとスマホのデータを楽しめないということで、がんがん勉強していた。


 仄聞⇒そくぶん

 蟄伏⇒ちっぷく


 こんな漢字読めねぇよ


 退職金の計算として4つのプランを準備した。



 

『Aプラン』働いていた年数(勤続年数)のみで判断


 基本給や貢献度に関係なく、勤続年数のみに連動して支給金額を決定。


 勤続年数が長いほど、受け取れる金額も多くなる。


 妥当かなぁーとは思っている。



『Bプラン』基本給連動型


 退職時の基本給や勤続年数、退職理由を加味して算出


 退職金 = 退職時の基本給 × 支給率(勤続年数により変動) × 退職事由係数


 これに役職に応じて金額を加算する。





『Cプラン』 別テーブル制


 別テーブル制の退職金は、基本給連動型と同じく、『勤続年数』『退職理由』を加味して算出。


 基本給連動型と異なるのは、基礎金額を退職時の基本給ではなく、役職や等級に応じて設定するところ。


 退職金 = 基礎金額(役職・等級などに応じて変動) × 支給率(勤続年数により変動) × 退職事由係数


 これだと、かなりこのギャスラインの工場で働いていた者の計算がしやすくなる。


 同じ役職でも、みんながみんな同じ給料ではなかった。


 ギャスラインもいろいろと考えていたのかもしれない。





『Dプラン』 優越制


 退職金 = 基礎金額(この街の平民の平均給料を基礎の金額とする) × 支給率(勤続年数により変動) × 退職事由係数


 役職(等級)を持っている者は全て、ギャスラインの悪事を知って行なっていた。


 無理やりやらせられていたわけではなく、甘い蜜を吸っていた。


 そのため、Cプランは不採用にして、なおかつ、支払われていた給料で計算してしまうと、退職金が減ってしまうと判断しDプランを考えた。

 


 Dプラン採用だろう。



 退職金とは別に、今までの未払い金の支払いもしようと思っている。



 実際、ギャスラインの家のお金は全て収納魔法に入れてある。



 宝石類は、役所に持っていかれた。



 ギャスラインの自宅には、地下があり、お金はそこに山のように置かれてあった。


 長年貯めてきたお金なのだろう。


 ギャスラインの所持していた、土地や工場などの建物、ファスの街やセカドの街サドンの街の各家は取り押さえされると思う。


 

 

 頭が痛い。


 従業員数は、1200人を超える。


 ギャスラインが急に消えることになったから、自己都合ではなく、会社都合の退職金で計算しよう。

 

 





 ギャスラインの会社の売り物は『家具・魔工石・服』


 大きく分けるとこの3点。


 家具は、街の外の木から作りコスト0円。


 魔工石は、特定の冒険者から購入という冒険者ギルドを通さない独自のルートで付加価値によるお金の節約、あるいは、従業員に討伐をさせるなどしていた


 服は、森に生えているわたわた綿を採取、工場で栽培。


 ギャスラインこれだけ見るとかなり優秀だ。


 羊皮紙(羊皮紙)も扱っていたようだが、最近需要が下がったみたいで、手を引いたようである。

 引き際もわかっているようだ。


 需要が下がっている物をわざわざ労働力を割いて作らせるのは良策とは言えない。




咲夜さくやさん、ただいま、帰りました」




「ご苦労様ですアリアさん。大変では、ありませんでしたか?」



 キュアートさんに絶対服従している部下の者たちにもお願いして動いてもらったが、1000人以上の者にお金(10万円)を渡し、受領紙に朱印かサインをしてもらうのは大変だったと思う。

 ざっと、1億円使ったことになる。

 

 すぐに解決したいが時間がかかると思った。

 俺は一先ひとまず、セカドの街にいる工場勤務の者に、10万円を支払うことにした。


 他の街や、ギャスライン経営の商店で働いていたものは、きちんと給料は20万円ほど毎月支払われていたようだ。


 商店で働いていることは、読み書きがある程度でき、計算もできると考えられる。




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