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異世界転移 『俺と配下ときゅあーきゅあ』  作者: りんご!みかん!
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第53話 吸血鬼の事情とAランク商人。合言葉はナイトメアとダークネス

評価者数5名になりました。

ありがとうございます。

高評価いただけて、励みになっています。



 キュアートさんに、リリィちゃんの件について相談した


「16時から17時は、逢魔時おうまがときで、こうもりに変化へんげ可能きゅあ」


朝06時から17時までおこさま体型

17時から06時まで本来の自身の体型

16時から17時は、逢魔時おうまがときで、こうもりに変化可能。


 こうもりについては、今教えてもらった。


 おこさま体型といっても、自動でなるわけではない。

 ただ、おこさま体型に変化したほうが身体的に楽になるだけだ。

 


「他に、自分に伝えてないことありませんか?」


 リリィちゃんの両親の働いている会社の名前は、ギャスイン。

 ギャスインの社長の名前は、ギャスライン。

 Aランク商人だ。

 商店を、ファスの街、セカドの街、サドンの街に出店している。

 従業員数は、1200人を超える。

 セカドの街で、商品を作り、それを他の商店よりも安く売っている成り上がりの商人。

 

Fランク → 商業ギルドにのみ販売可

Eランク → 登録した国、街中での屋台(店舗なし販売)

Dランク → 他国への販売可の行商人

Cランク → 個人商店

Bランク → 小規模商会 2店舗以上持ち

Aランク → 中規模商会 2店舗以上10店舗以下

Sランク → 大規模商会 11店舗以上


 それの情報を得る手段確保のために、キュアートさんに相談した。


「夜中の23時から24時は吸血鬼の道時きゅあ、通称『ヴァンパイアロード』きゅあ、透明になれるきゅあ」


「透明ですか?すごいですね」


「覗きに使ってはダメきゅあよ?それで、ヴァンパイアロードの合言葉は、『闇夜にこのまなこは良く見える。我を誘え、ナイトメア』きゅあ」


 なんか、中2病っぽいというか、微妙というか。





☆☆☆☆☆



「闇夜にこのまなこは良く見える。我をいざなえ、ナイトメア」


 夜中の23時までいろいろと準備をした。

 Aランク商人のギャスラインは、上級層エリアの一戸建てに住んでいるようだ。

 こうもりα(あるふぁー)からの視界を経由して確認した。

 ギャスラインは今、お金を数えている。


「ぷぷっ、きゅあ。」


「ナイトメアきゅあ」


 俺が中2病な言葉を唱え終わると、笑うキュアートさん、そのあと、『ナイトメアきゅあ』と唱えた。

 

 2人とも透明化になっており、姿が見えない。

 俺は、キュアートさんの直系の吸血鬼だから、何となくいるのは分かる。


 それよりも、合言葉『ナイトメア』だけだよね。

 完全に俺、遊ばれてしまったな笑



「行くきゅあよ」


 俺の手を握り、指パッチンをした音が静かな夜に響く。


 一瞬で、ギャスラインの家の前に到着した。


 転移魔法は、行ったことのある場所には赴くことができる。


 俺はこの街の中を全部は歩き回っていないが、一応領主であるキュアートさんは、全て通ったことがあるのだろう。


こうもりαと共にギャスラインの監視をしていたこうもりAから視界を経由して転移魔法を使ったのだと思う。


 23時、異世界では街灯などない。そのため暗い。


 この時間は、ランタンなどを持っている者以外はお眠の時間である。


 節約のためだ。


 国語の授業で書道をしたことがあると思う。


今、俺とキュアートさんのいる周囲は、その時に使う墨汁ぼくじゅうをぶちまけたかのような真っ暗闇。

 

 唯一光っているのは、こうもりAとαの赤い目と輝く月だけだ。


 透明化には、2種類あり、何かにさわれる透明化ナイトメア、ドアなどをすり抜けられる透明化ダークネスである。


 ドアを、『ダークネス』を使い通り抜ける。

 ギャスラインがお金を数えている、寝室は2階だ。

 

 吸血鬼の、能力に足音を立てずに歩けるというものがある。

 これは、勝手に発動している。

 そのため、足音を立てたいと思ったら、足音を立てようと意識しないといけない。




ギャスラインの部屋に入る。


「ほんと、あいつらは、バカだな。月の給料を大銀貨1枚と銀貨5枚にしても我慢するんだからな。俺なら耐えれねぇ。1日の労働時間は、18時間、休憩時間は無しだからな。まぁ、住む場所は与えてやってるから、それがいいんだろうな。住む場所と言っても、100人で雑魚寝するような部屋だがな」


「優秀なのですねー」

 

ギャスラインの見た目は40後半。

 ハゲでおなかが出ている、ニキビだらけだ。

 顔は、油でギトギトしている。


 この部屋には、ヴァインと俺、キュアートさんの他にもう1人女性がいる。


「お役所にも、手を回してあるからな。役所に提出している馬鹿どもの支払給料額はきちんと10万円になっている。きちんと調べられれば、すぐに、バレて、俺は捕まるだろうが役所のナンバー2に金を握らせてある。一緒に甘い蜜を吸おうってな」


「まぁ、その方のお名前はなんと言うのですか?」


「あいつの名前は、ハリファンだ。」


「そうなのですねー。ありがとうございますー。それでは、良い夢をー」


 ウィンクする女性。

 女性の名前はサキュプゥさん。

 夢を操る魔族。

 相手を眠らせるのもお手の物。

 ウィンク1つで、人に限らずモンスターも寝させてしまう。


 サキュパスに眠らせられると、眠っているその人にとってもっとも魅力的だと思う人物が夢に出てくる。


 サキュパスに眠らせられると、欲望が強ければ強いほど夢から覚めない。


 魅力的な人物が現れ、いかがわしいことが夢の中でできるため、なかなか欲求から逃れられない。


逃れることは非常に難しい。


 自力で起きる以外の方法には、ある一定以上の精子を夢精によりだすと、目が覚める点があげられる。


「それじゃぁ、役所に提出して、ハンコの押された書類を回収、その他、手はず通りにお願いします」


 気持ち悪くニヤニヤ笑っているギャスラインの顔面を殴りたくなる衝動に駆られたが、グッと我慢して、書類を探す。


「なるほど、キュアートさん、ギャスライン、脱税だらけですよ。売り上げを少なく申告していますし、経費(人件費水増し・架空仕入れ)を多くしてます、実在庫も誤魔化しているようです」


 見つけた書類を確認していく。


 ついでに、収納魔法で金目の物を回収。


 途中でサキュプゥさんに止められた。


 だって、役所にギャスラインの悪行がバレる→良くて奴隷落ち→今までの未払い税金のために財産取り押さえ→リリィちゃんの両親たちは職をなくす可能性もある→俺が、ギャスラインの家から頂いた(盗んだ)お金を退職金代わりにギャスラインの従業員に渡す。

 ってしようと思ったんだけど。


 キュアートさんは領主、役所は領主の管轄。


 キュアートさんのお金になることを俺が邪魔することにつながる。


 そのため、止められてしまった。


 お金には厳しいサキュプゥさん。


 まぁお金の切れ目が縁の切れ目っていうし。

 しょうがないか。


お読みいただきありがとうございます

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