第50話 かきごおりとエリクサーと収納魔法
「ひんやりしておいしいきゅあ。このシロップも甘くておいしいきゅあ」
3時のおやつに、藍川さんと一緒にかき氷を作った。
もちろん氷魔法で作ったよ。
アリアさんと一緒に魔法の練習をしながら、回復魔法以外の全属性魔法をある程度、うまく扱えるようになった。
著者、キュアートさんの魔法説明書の本は、絵などもあり分かりやすかった。
たいていの者が躓くであろう箇所とかもなんどもくりかえし説明してあった。
吸血鬼は回復魔法を覚えられない。
キュアートさんに、ケガしたらどうするんですか?と聞いたところ、『自己治癒があるから、ケガをしてもすぐに治るきゅあ。腕が無くなっても、すぐ再生するきゅあ』と返答が来た。
自己治癒があるとか、聞いてないよ?
キュアートさん、他にも俺に説明し忘れ、言い忘れてることがありそうだ。
まぁ、発見があり、面白いから別段気にしてないけどね。
なんか、力も手に入れ、配下の者も絶対服従で裏切れないという状況になり、心が落ち着いてきている気がする。
これも、吸血鬼の効果かもしれないな。
恐怖心緩和とかね。
「エリクサー(神薬)とかって、ありますか?」
ファンタジー小説では出てくることが多い『エリクサー』、別名『神薬』
錬金術で作る場合や、調合して作る場合がある。
俺が小説を読んで知っているのは、人魚の涙とヴァンパイア(吸血鬼)の血の調合である。
エリクサーは、亡くなっている腕などの復元、不老不死になれる、なんでも病気を治すなどの効果のあるというのが俺の知っている小説知識だ。
「あるきゅあ。ほら、そこに飾ってあるきゅあ。」
キュアートさんの自室で話をしているのだが、棚にはたくさんのポーションが瓶に入っていた。
めっちゃ、無防備にエリクサーが置いてある。
俺の知っているエリクサーとは違うのかな?
「エリクサーって、腕とか生えさせることが可能だったりしますか?」
「そう、きゅあ。それにどんな病気でも治す力があるきゅあ」
「不老不死になったりはします?」
「それは、ないきゅあ」
「作るの簡単なんですか?」
「簡単きゅあ。材料を集めてお湯で煮込んで、冷やせば完成きゅあ」
「材料はなんですか?」
「姫人魚の涙きゅあとクイーンドラゴンの涙きゅあ、それとヴァンパイアの血きゅあ」
吸血鬼だけは、血みたいです。
海空陸→陸海空の強者の品が原材料か。
クイーンマーメイドにクイーンドラゴンはSランク指定だったはず。
普通に材料を集めるのに命がけの気がする、
「これ、1つもらったりしても?」
「良いきゅあ、興味本位で作ったけど、1回しか使う機会がなかったきゅあ。好きなだけ持っていくきゅあ」
ここで、俺は遠慮などしない、80本ものエリクサーを収納した。
収納魔法の中に。
書庫を確認したら、収納魔法あったんだよ。
著者、キュアートさん。
キュアートさん過去に1人だけ教えたことがあるみたいだ。
先ほどのエリクサーの実験台になった者らしい。
「ちょっと、クルミラさん呼んできてもらってもいいですか?」
隣で、口を開けてパクパクしているアリアさんにお願いした。
エリクサー、滅多に出回らない。
入手困難。
過去の記録では、王族の者が購入して100億越え。
☆☆☆☆☆
クルミラさんの腕は、エリクサーを部位にかけた後、見る見るうちに生えてきた。
因みに、俺とチョメチョメしてクォーターヴァンパイアになっても欠損は自己治癒によって回復したという情報を泣きながら喜んで俺に抱き着いていたクルミラさんという状況の時にキュアートさんに言われた。
その場にいた、皆、多分心の中で思ったと思う。
『説明してよー』っと。
そして、エリクサーの作り方はいろいろとあるみたい。
エリクサーについてキュアートさん研究して本として記録に残していた。
それをアリアさんは必死に勉強していた。
この屋敷での出来事や俺や藍川さんに関することは、言わないように配下(奴隷)の者には言っている。
そのため、情報漏洩によりめんどくさい状況になったりなどの心配はない。
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