第40話 物語は早く進むね
荷馬車生活10日目。
現在、セカドの街に向かっている。
メンバーは、俺、藍川さん、ファリアさん、クルミラさん、シフアさん、ティナさん、そして、アリアさんの総勢7名だ。
アリアさんが付いてくるようになった経緯は、よくわからない。
だが、なぜか、付いてきた。
回復要員がいると旅にはありがたいから助かる。
アリアさんのご家族、父親、母親、姉に、『娘を妹をよろしくお願いします』と手を握られながらお願いされた。
何故だろうか?
「ダウト。それは、ダウトです」
現在、俺が魔斧を売って購入した荷馬車の中で御者のアリアさん以外、トランプでトランプゲームの『ダウト』をしている。
アリアさん、有能すぎる。
料理は上手だし、気が利くしで、こんな人と結婚する人は幸せなんだろうなーと感じる女性だ。
『きれいな女性(美人)には、性格の良い美人と性格の悪い美人に分類できる。その中で、性格の良い美人は2割ほどらしい』
と、ネットニュースで見た。
アリアさんは、俺が知る限り、2割の美人の方だと思う。
【ダウト(異世界VER)】
みんなが手札の中から1枚ずつ、1(A)→ 2 → 3 から13(Kキング)まで、裏向きで時計回りに順番に出していって、手札が残り3枚になった人の勝ち。
いかに『ダウト(うそ)』のカードを相手にバレないように出すか、そして他の人の『ダウト』を見破れるかがゲームのポイントになる。
ジョーカーはどの数字にも対応。
1から順に13までいったら、本来は1に戻りループするのが定番だと思うがここは異世界ルール、2回目の1の人は、好きな数字から始めることが可能。
他の人が宣言どおりのカードではなく、嘘のカードを出したと思ったときは『ダウト』と言って、そのカードを表向きにして確認する。
もしも『嘘のカード』だったら、嘘のカードを出した人は、場に積まれた全てのカードを自分の手札に加えなければならない。
逆に、そのカードが宣言された通りのカードである場合、『ダウト』と言った人が、場に積まれたカードを自分の手札に加えなければならない。
この『ダウト』のコールでゲームが中断した後は、カードの増えた人が好きな数字を出してから続きを開始する。
俺の配下である皆にはお小遣いを渡しており、それを賭けて遊ぶように言ってある。
何か、賭けたほうが楽しめると思ったからだ。
因みに、アリアさんも配下だ。
16歳で6人にお小遣いをあげている俺の経済力笑笑
異世界だからできること。
アリアさんと、ファリアさんは、今では、藍川さんの右腕と言っていいほど、異世界の食べ物と日本から持ってきた香辛料などを的確に使い分け、電子機器も自在に使っている。
「さくくん。サンドイッチ食べる?」
昼食を終え、3時間くらい経ったと思う、少しおなかが空いていた頃だ。
いただくとしよう。
「いただきます」
「はい。召し上がれ」
「カツにしっかり、ソースがしみ込んでておいしいです」
俺の感想を待つように顔をしたからのぞき込んでくる藍川さんにそう答える。
下からの女子の上目遣いは可愛いと思う。反則だと思う
「良かったー。沢山用意してあるからたくさん食べてね」
そう言って、ランチボックス(アルミニウム製)を見せてくれるが、俺一人で食べられる量じゃない。
7人でも、食べきれるだろうか??と一瞬心配したが、うちの残飯処理係ことシフアさんのことを思い出した。
普段から鬼のように食べるシフアさんは、とにかく食べる。
家でも、見かけると食べている。
街で見かけても出店で購入したのか食べている。
そんな小柄のシフアさんとは対照的に、ティナさんは巨体だが、意外と小食で低燃費みたいだ。
家計にも優しい。
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