第36話 奴隷購入?2回目
店主にお茶とお茶菓子を出してもらい、飲み食いしていると、従業員が10名の戦闘奴隷を連れてきた。
「あっ、ゴミ。昨日はよくもーー」
『バシンッ』
「いたっ、あんた痛いわよ」
「話す許可は出していない。だまれ」
従業員にムチで叱責され叩かれるレリィさん。
もしかして、朝方奴隷になったのって、このパーティか。
レリィさんの後に、3人が現れる。
意気消沈した顔で俺を見ている3人。
「あっ、あの最後の方にでできた4名は買わないです」
即決して告げる。
従業員が4人を連れ、来た道を戻っていく。
「どうしたんですか?お気に召しませんでしたか?あの物らは冒険者Eランクですので、この街の警備でしたら、問題ないと思いますが」
「あはは、お恥ずかしい話なんですけど、昨日あの者らに家を侵入されたんですよ」
「そうだったのですか。それはすみません」
申し訳なさそうに頭を下げる店主。
『気にしないでください』と伝え、残りの6名の戦闘奴隷を見る。
『得意な武器は何ですか?』と質問をして分かったことは、
大剣・大剣・斧・大槍・素手・ハンマー。
素手の者のみ、獣人で、種族は大山猫獣人族のようで、2m越えの巨体だ。
引き締まった身体をしており、女性ながら腹筋が割れている。
ピンと張っている耳は大きくてかっこいい。
笑った時はギャップで可愛い。
茶髪で耳とシッポも茶色である。
「この人と話しても大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫ですよ」
☆☆☆☆☆
少し話をして大山猫獣人族、ティナさんを購入することにした。
ティナさんは、両親が共に奴隷であり、要するに奴隷と奴隷の子供で、産まれた瞬間に奴隷という、もしも自分がそうだったらと考えると恐ろしい境遇らしい。
「ただいま」
家をでて、そんなに時間は経っていないが帰ってきた。
「さくくん、おかえりー。どうしたの?早かったね?あら、その方は?お客さん??」
俺の後ろから、2m越えの巨体のティナさんが、少し頭を下げてドアを入ってくる。
「新しい配下です。家の門番などをお願いしようと思います。ティナさんは夜行性で、夜は強いみたいですので主に夜、仕事をする形になります」
奴隷を奴隷とは呼びたくない。
この異世界は一目見て奴隷とは、洋服のボロさなどを見ない限り一般人はわからないと思う。
立ち振る舞いでバレる可能性はあるが、そこらへんは今後、俺の配下には改善してもらおうと思っている。
この異世界に、奴隷を拘束する器具などはないため、信頼関係は大事だ。
主を亡き者にして逃げる奴隷がいるということについて、ファリアさんから聞いている。
たいていは、着ている服のボロさで、奴隷であると疑われてバレて、騎士に捕まることが多いそうだが。
「そうなのね。分かったわ。ティナさん、初めまして、さくくんのおねぇちゃんのことみです。よろしくお願いしますね」
「よろしくおねがいしまス」
喋るとき、少し語尾に独特な感じがするティナさん。
「部屋は、シフアさんと共用でお願いします。えっと、シフアさんという方は……実際に会ってあいさつしたほうが手っ取り早いですね」
シフアさんはクルミラさんのところにいるはずだ。
鍛冶場に向かって歩く。
『カンカン、ジュゥー』
鍛冶場に近づくにつれて、鍛冶をしているであろう音がする。
『カンカン、ジュゥー』
「入りますね」
ドアをノックして中に入る。
2人はすごく集中しているようで俺とティナさんの存在に気づかない。
部屋は、あつい。とにかく熱い。
熱気がたまらない。
白い煙に赤い火花が飛び交う。
2人とも汗だくで、作業を行っていた。
塩を後で、この部屋に持ってくることにしよう。
取り出さないとクーリングタイムが経過してくれないため、使っていない品を保管するために1階の部屋は倉庫みたいになっている。
そこに、塩や砂糖、缶詰など安くて、クーリングタイムが短い物を保管している。
増やせるなら、増やしておいて損はない。はず。。。
☆☆☆☆☆
俺らに気づきそうにない為、眠そうにしているティナさんを部屋へと連れて行き、夜まで寝てもらうことにした。
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