第35話 おはようございます。
おなか一杯になり眠ってしまったシフアさんをリビングで寝かせた翌朝。
「さくくん。朝ごはんできたよー」
藍川さんが起こしに来た。
髪をぼさぼさと触りながら階段を降りる。
最近自由な時間に起きていたから、起こされるのは久しぶりだ。
高校に行くようになってからは、アラームか母親に起こされるなどして起床していた。
「「おはようございます」」
「ごはんっ。ごはんっ」
クルミラさん、ファリアさんが俺に朝の挨拶をする。
シフアさんも起きてきたようで、イスに座って、フォークとスプーンを右手と左手に持ち、朝食は未だか未だかと待っていた。
☆☆☆☆☆
朝食を終え、外に出かけようとしていると、藍川さんが掃除していた手を止めて話しかけてきた。
「さくくん。ハンカチ持った?ティッシュはある?お金は持った?飲み物はある?」
出かける俺に心配して聞いてきた。
マジックバッグに入っているから基本忘れ物はないんだけど。
「持ちましたよ。ありがとうございます。では行ってきますね」
サンドイッチの入ったお弁当箱を持って家を出る。
今日は、レイアートさんは朝番のため、朝食を食べに来ていない。
「あっ、シフアさんも、クルミラさんのお手伝いお願いしますね」
「はひっ!まかしぇてくだしゃい」
口に食後のデザート、ホットケーキを頬張りながら、答えるシフアさん。
「おはようございます。レイアートさん。」
「あっ、サクヤ君。おはよう。どうしたの?今日もダンジョン??」
俺に気づいたレイアートさんが駆け寄ってくる。
「朝ご飯食べたのかな?と思いまして、これお弁当です」
「ありがとう。サクヤ君の手作り??」
「いえ、藍川さんが作りましたよ」
「そっかぁー、ありがとう。休憩時間になったらいただくね。お弁当箱は、仕事が終わり次第洗ってから持っていくね」
仕事の邪魔をしてもいけないので、俺もすぐにその場を去った。
「今日は、奴隷商に行こうかなー。やっぱり、家の警備は重要だし」
もう何度も通り慣れた道を通り奴隷商に向かう。
門から、家に向かうときに毎回通っているため、奴隷商店も見慣れたもんだ。
「こんにちは、いらっしゃいませ。サクヤ様。本日はどのようなご用件でしょうか?」
俺の来店に気づくと挨拶をして店主が寄ってきた。
今日はメガネをしていない。
「戦闘奴隷を購入しに来ました。店主、今日はメガネしていないんですね」
「戦闘奴隷ですね、かしこまりました。はい、メガネは落とした際に間違えて踏んでしまいまして。なかなか手に入らないので大変ですのに」
めがね壊してしまったのか
「それは、残念ですね。因みに、メガネは前回いくらで購入したのですか?」
「大金貨一枚(100万円)です」
鬼たかい。ぼったくりじゃねぇか。
100均のメガネじゃなくて高級なメガネだとしても100万円はたかすぎる。
「高くないですか?」
「仕方ないんですよ。3国先からの輸入品でして、ここに来るまでに経費が嵩むみたいでして」
丁寧な口調で教えてくれる店主。
「もしも、今手に入るとしたら、いくらくらい出しますか?」
「そうですねー。次、いつ手に入るかわかりませんので、もし買えるのなら大金貨1枚金貨5枚(150万円)は出しますね」
「これで、大丈夫ですか?」
俺は、ソウルバッグからメガネを取り出す。
「はい、ちょっと、以前よりも違和感はありますが、慣れると思います。これをお売りいただけるのですか?」
「先ほど、仰っていた金額で良ければお売りいたしますよ?」
「分かりました、取引成立ですね。」
店主は少し席を外すと、指定金額を持ってきた。
「確かに受領いたしました。戦闘奴隷、そんなに数いなかったですよね?」
「はい。でも、今日の朝方4人ほど、入荷しましたのでちょうど10人います。この部屋までお呼びしましょうか?」
「あっ、お願いします」
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