第20話 商業ギルド リャーナァさん
「あっ、こちらですね。拝見いたします。私の名前は、リャーナァと申します。宜しくお願いたします」
花のように可憐で上品な美しさを感じられるリャーナァさん。
髪の色は、水色でセミロングの長さ。
毛先が肩に届き、胸よりも上の長さほどある。
水晶のようにきれいな瞳をしている。
身長は、160cmくらいだと思う。
胸は大きめ。
「自分は、サクと申します。こちらこそよろしくお願いします」
笑顔で挨拶する。
「サクさんですね。よろしくお願いします。これは、すごいブラシですね。どこで手に入れたのですか?」
「すみません。私も、行商人から購入したのでよく分かりません」
嘘でごまかす。今のところは100均の歯ブラシしか見せていない。
「行商人ですか。どこで作られたかも分からないですね、その行商人とはどこで出会ったんですか?」
うっ、嘘が今にもバレそうだ。
「サドンの街で知り合いました」
誤魔化せるかな?
「なるほど、サドンですね。あそこなら、王都に繋がる船も出ていますからね。最近、王都ではいろいろと不思議な物が売られているという情報も聞きますし、最近なんかも、缶詰とかいう物がこの街にもあったみたいです」
「はいっ、その商人は変わったものを持っていました」
よし、誤魔化せそう。
「この歯ブラシは何本お持ちなのですか?」
「1本いくらで買い取ってもらえるのですか?」
何本もあると言えば、安く買い取られそう。
ちなみに5本で100円の100均で購入した歯ブラシと自分用に買った500円の良い毛先の歯ブラシがある。
時間経過のクールタイム経過により、100均購入の歯ブラシは10セットある。
10セットまでは、24時間のクールタイムで増えていたのだが、11セット目からは48時間必要になった。
ソウルバッグの新たな仕組みを発見した昨日。
500円のタイプは2セット増えている。
まぁ、シレナさんとの帰りの馬車の道中討伐したモンスターの魔石があるから、少しはクールタイムの短縮で増やせそうだ。
「そうですねぇ」
歯ブラシの先端を手で触り肌触りを感じながら考えているリャーナァさん
「高く買い取ってもらえると嬉しいのですが……」
「お1つ銀貨1枚(1000円)でいかがでしょうか?珍品好きの貴族やお金持ちの方なら喜んで買われると思いますので」
この街での歯ブラシに似たようなものの値段は1つ100円から200円ほど。
買取価格1000円なら悪くないと思う。
50本で50000円か。
今後、商人としても動くのなら、相手の提示価格をすんなり受け取るのもダメだよな?と思う。
「ここまでの運搬費用や護衛費用でいろいろとお金がかかってしまって……」
わかりますよね?これ以上は言わなくても……と言った具合に言葉を止め、リャーナァさんの方を見る。
「確かに、そうだとは思いますが、こちらも売れたという実績が無い以上は難しいですね」
「そうですか……分かりました。今回の話は、なかったことに」
「えっ!?あの、1本だけでも良いのでお売りしていただくことはできないでしょうか?」
商業ギルドは、新しい商品などの発足場所とも言われている。
新商品が売れだして大ヒットすると、どこの商業ギルドでの発信かによって、ギルドの評価がされる一因にもなる。
これは、ファリアさんの豆知識だ。
あの人、優秀である。
商業ギルドは準公務員という扱いを受け、市場が悪化しすぎると領主や国の監査人なんかによって、市場の操作をすることがあるらしい。
冒険者ギルドは、完全に独立している。
何故、独立しているのかという点については、今後触れていければ良いなと思う。
「分かりました。1本、1銀貨と大銅貨1枚(1100円)でどうでしょうか?」
「もうひとこえできないでしょうか?1銀貨と大銅貨2枚(1200円)今後も利用させていただきますので」
「わかりました。1銀貨と大銅貨2枚(1200円)にて買い取らせていただきます」
「ありがとうございます。では、50本ありますので、それで、よろしくお願いします」
「はぁーい。大銀貨6枚のお渡しですぅ」
お金を受け取る。
「ありがとうございます。またきます」
60000円の利益を出して、商業ギルドを後にした。
1本、1200円で売れた。良かった。良かった。
俺はその足で2階へと向かった。
商業ギルドの2階は、基本的に、Fランク商人の持ち込み商品や、財産取り上げ等をうけた人でオークションの余り物などが売られてある。
ファリアさん知識である。
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