第19話 商業ギルド
良い香りのする2人と入れ替わるように俺も井戸まで向かい身体を清めた。
~翌朝~
警戒しつつ一夜を過ごしたが何事もなく終わった。
どうやら、俺を亡き者にしようとは今のところは思っていないようだ。
3人で朝食をとり、昨日よりも顔色の良くなった2人にある程度のお金を渡した。
2人には、衣類などを好きなように買ってくるように伝えてある。
ショッピングモールで女の子用の服は買っていない。
将来のためにオムツは買ってあるけどね笑
2人がお金を持ったまま、どこかへ逃げる可能性も考えている。信用はしていない。
そのため、まだ視力の悪いファリアさんにメガネを渡していないし、クルミラさんに日本の義手の技術について説明をしていない。
俺がいわゆる『黒髪黒目』の人間であることは知られていないはず。
~商業ギルド~
俺は1人、商業ギルドに向かった。
商業ギルドの外観は冒険者ギルドと違い、外から中が見えるような作りとなっておりガラスが使われていた。
開けっ放しにされている商業ギルドに入る。
受付では大勢の人間が、持ってきた商品を受付に置いて交渉していた。
商業ギルドに持ち込むと言うことは殆どがFランクの商人であろう。
軽くではあるが、昨日の夜に、ファリアさんに聞いた。
商業ギルドにはFからSまでのランクがあり、
Fランク → 商業ギルドにのみ販売可
Eランク → 登録した国、街中での屋台(店舗なし販売)
Dランク → 他国への販売可の行商人
Cランク → 個人商店
Bランク → 小規模商会 2店舗以上持ち
Aランク → 中規模商会 2店舗以上10店舗以下
Sランク → 大規模商会 11店舗以上
ランクにより年会費が変わる。
Fランク → 5万円
Eランク → 10万円
Dランク → 20万円
Cランク → 30万円
Bランク → 40万円
Aランク → 50万円
Sランク → 100万円
商業ギルドはかなり広かった。
4本足の木でできた丸いテーブル席が8つほどあり紅茶を飲んでいる者がいた。
商業ギルドの中に喫茶店があるようだ。
商業ギルドに、喫茶店が、テナントとして入っているのだろう。
冒険者ギルドは、居酒屋がテナントとして、入っているものが異世界物の小説でも多いから
喫茶店のメニューに、コーヒーがある。
お値段は、1杯2000円。
『高いなっ』
日本で1杯2000円のコーヒーがメニューにのっていたら、さぞかし美味しい豆なのだろうとか、マスターが特選した豆なのだろうとか、考えるが、此処は異世界。
コーヒーを飲んでいる人の近くを通ってみたが、香りは大したことなかった。
俺の好みでないだけかもしれないが。。。
【メニューのみもの】
みず 『100円』
ストレートティー『500円』
ミルクティー 『500円』
コーヒー 『2000円』
カフェラテ 『2500円』
【メニューたべもの】
クッキー 『400円』
サンドイッチ 『400円』
メニューは、少なかった。
受付窓口は全部で5つあるみたいだが、全部埋まっていた。
受付窓口の長い列に並ぶのもあれなので、商業ギルド内を見て回ることにした。
『へぇー、セカドの街でプリン店ができたのか』
これは、あれだね。日本人が関わっているな。
『なになに?ダンスが流行っているだって?』
これも、関わっていそうだ。
情報が得られたな。
義手が完成したら、こっそり観察にでも行こう。
掲示板をあらかた見終わり、受付窓口の列に並んだ。
掲示板には、○○商品値上がり○○商品値下げなどなど、品々の価値の上下について書かれてあった。
周囲を見渡していてわかったのだが、部下に受付窓口の列に並ばせておいて、商業ギルド内の喫茶店に座ってコーヒーを上司が飲んでおり、自分の番が来たら向かうというやり方が多かった。
それを見て、ずるいなーと考えていると、俺の順番がまわってきた。
受付の男に話しかける。
「こんにちは。商業ギルドに登録と商品を買い取りしていただきたいのですが、大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫ですよ。」
「Fランクの商業ギルドカード発行で2000円です。年会費として、ランクに応じてさらにプラスで支払ってもらいますので3月までに忘れずにお願いします」
「わかりました。銀貨2枚からお願いします」
「はいっ。承りました」
受付の男性は、お金を受け取ると、鉄でできた名刺サイズほどの物を受付テーブルに置く。
商業ギルドカードFランクと書かれている。
「本人登録をしますので、このカードに触ってもらっても大丈夫ですか?」
「あっ、冒険者ギルドでもそうだったのですが、自分魔力0の人間みたいで」
いちおう、カードに触れる
「あっ、そうみたいですね。わかりました、旧式タイプにて対応しますね」
「はいお願いします」
無事に、商業ギルドに登録が済んだ。
「それでは、これで登録完了ですね。次に買い取る商品でしたね。お出しください」
「これをお願いします」
「これは何でしょうか?見たことないものですね」
「歯ブラシというものです。歯を磨くものと言う解釈で大丈夫です」
「なるほどー。新しい品は、副ギルドマスター以上の者が確認する決まりですので、上司と代わらせていただきます。少々お待ちください」
「お待たせしました。歯ブラシという物をお持ちということで」
受付の男性の代わりにおきれいな女性が現れた。
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