第13話 逃げる者!戦う者!!
「ぎゃぁー」
「きゃぁー」
今、必死に逃げていくパーティメンバー。。
話は、少し前に遡る。
オーク1匹を発見して、意気揚々と向かっていったラクトにそれを援護していく攻撃魔法使い2人。
10分後、なんとか倒したのだが、魔法の発動は遅いし、威力は弱いし、ラクトの攻撃は当たっていないし、踏んだり蹴ったりだった。
ダメージソースの80%は俺だと思う。
護身用特殊警棒は剣のように外傷がでない。
俺の攻撃は、ダメージを与えオークの行動を阻害した。
それなのにも関わらずラクトは自分の剣のおかげだと言い始め、次の獲物であるオークを探しはじめた。
出発前の冒険者ギルドで、ラクト達の情報について、酒を飲んでいた冒険者に1杯お酒を奢り聞いたのだが、Eランクになったのはつい最近で、オークを倒したことがあるなど聞いたことないと言っていた。
俺は、こいつらといるよりも1人のほうが良い気がした。
そして、オーク1匹討伐後、また1匹のオークを発見した。
攻撃を開始してから、数分後、決定打をあてるまでは至らず、時間だけが経っていると、オークが急に逃げ出した。
今回の戦闘、ほんとに腹がたった。
わざとではないか?と疑うほどに、俺のオークへの攻撃を邪魔してくるラクト。
適当に振り回しているのではないだろうか。
「追うぞ!!」
逃げていくオークを追いかけるように言うラクトにそれに従うパーティメンバー。
完全に、オークの集落にでもおびき寄せる作戦だと思うのは俺だけだろうか?
「やめときませんか?」
さすがに、命の危険を感じる場所まで向かうつもりはない。
「嫌なら、来なくていいわ。でも、裏切られたって悪評をギルドに戻ったら広げてあげるから覚悟しなさいね」
怖いことを言うレリィさん。
人の噂ほど嫌なものはない。
嘘が多いし、誇張され、あることないこと言われるのだ。
「はいはい。わかりました。付いていきますよ」
マジで嫌いな女だ。
数分後、まんまと敵さん(オーク)の策に嵌ってしまった。
オーク20匹越え、Eランクのオークのほかにジャイアントオーク2m~3mある巨体が待ち構えていた。
うんっ、やばいねこれ。
「逃げるぞ」
ラクトがパーティリーダーとして正しい判断をやっとした。
その言葉の後に、ラクトが俺の背中を蹴飛ばし転ばせてきた。
はいっ、見捨てられる系来ました。
いわゆる、囮ですね。
はいはい、困ったもんですよ。
俺以外、一斉に逃げ出すパーティメンバー。
俺とオークたちの距離は30mくらいある。
見捨てられた俺は、1人で討伐する準備を始めた。
森の中での戦闘であることは予想していた。
ショッピングモールで購入しておいたガソリンを俺の前に振りかけていく。
ゆっくりと、オークたちが近寄っていくのに恐怖を感じながらガソリンをたらしてていく。
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