第107話 こんこん天使の実。悪魔と天使。4季とアサヒ街会議とバスト
今回『6100字ほどです』
~シフアさんが天使の実を食べてから3週間後~
『コンコンコンコンコン』
「コンコンコンコン」
能力の覚醒を果たしたアリアさん。
アリアさんはシフアさんと違い召喚能力というものではなかった。
精霊能力。きつねの精霊であった。
今、アリアさんは、コンコン言って、きつねの精霊とお話をしている。
因みに、精霊はアイサイトを使わなくても見えるようだ。
魔力が清んでいる者は見えるらしい。
逆に魔力が汚れている者は、いたずら好きの小悪魔が見えるとのこと。
この小悪魔は、悪魔見習いらしい。
悪魔は、攻撃系統を専門にしているようだ。
回復魔法を除く属性魔法は悪魔担当。
身体能力強化魔法も悪魔担当。
回復魔法は天使担当。
この話を聞いて、推測したことは、天使が管轄することは人に害を与えにくいこと?
そういうことなら、天使の実は、攻撃系統はないことになる。
そこら辺の線引きは今のところ、よくわからない。
キュアートさんに教えてもらった。
詳しいことはキュアートさんも分からないらしい。
天使の実の存在についてキュアートさんは知らなかった。
悪魔の最上位である神魔使の眷属であるキュアートさんであるが、悪魔や天使のことについて知らないことが未知数らしい。
この異世界に召喚魔法や精霊魔法は、存在しない。
召喚魔術や精霊魔術は存在する。
過去に、キュアートさん、他世界召喚魔術に嵌っていたようだ。
他の世界のモンスターを召喚して、いろいろと研究したようである。
まぁ、そんなことは良いとして、シフアさんが天使の実によって身についた能力は、飛空能力、イルカ召喚能力、炎ブレス能力と言ったところだろうか。
スキルは存在しないと神様からショッピングモールにて言っていたと思う。
いや、存在するかどうか触れていなかっただけか?
うーん。まぁ、今考えてもしょうがないか。
「それにしても、最近、毎日のように来ますね」
「キュアは、自慢じゃないけど暇きゅあ」
「ドラも右に同じくどら」
「今から、会議を始めようと思っているのですが……」
「見守るきゅあ」
「同じくどら」
最近、見ない日はないのじゃないか?という具合にキュアートさん、ドラーシァさんが俺の下へと顔を出す。
まぁ、キュアートさんもドラーシァさんもおこさま体型で来ているから大丈夫なんだけど。
真祖は、おこさま体型になれるらしい。
何故か疑問に感じるが、気になってもしょうがないよな笑笑
公爵家領主の妹という立ち位置で、この街に来る。
一応、毎日帰っているが、今後、俺の街に家でも建てそうな気がする。
そして、第1王女シャルルさんも結構な頻度で会いに来る。
1週間に1回ほどだ。
風曜日、火曜日、水曜日、光曜日、雷曜日、土曜日、闇曜日
日本で言うと、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日、の順。
土曜日の朝に来て、土曜日はお泊りして、日曜日の昼頃に帰り夕方に王城に帰宅する感じだ。
もうそろそろ夏が終わる。
この異世界、詳しくキュアートさんに聞いてみたところ、4季(春夏秋冬)ではある。
04月 春 過ごしやすい
05月 夏 少し暑いが風が吹けば涼しさは感じる。涼味。立夏。夏が来る。
06月 夏 昼間はちょっと暑いが、朝涼みと言った具合に、朝は涼しい
07月 夏 暑い。風が吹くと、ムッとするような温かい空気を感じられる。
08月 夏 かなり厚い。日によっては炎暑。真夏の厳しい暑さ。酷暑。
09月 夏 暑い。旱暑、日照りが激しく暑い。
10月 夏 ちょっと暑い
11月 夏 処暑。暑さが緩和し始め、涼しくなり始める。秋近し。
12月 秋 比較的過ごしやすい
01月 秋 後半少し寒くなる。ひんやりと冷たい空気が感じられる。
02月 冬 厳冬。冬の寒さが一番厳しい。
03月 冬 後半から、一陽来復。冬が終わり春が着始める。
現在なんだかんだで、11月。
俺がこの異世界に来てから、半年経つか経たないかくらいとなった。
残念ながら、海水浴場として、利益を得るのは来年の夏となりそうである。
2月までに、旅館が完成してほしいところだ。
この街の産出品のなかで、1番利益が出ているのは、やはり、俺とシフアさんが作る魔工石だろうか。
俺が、定期的にダンジョンに潜りゲットしてくる魔石を魔工石にして、売っている。
高品質の魔工石であるため、結構良い値段になる。
ダンジョンで、行動している理由は、強い階層に潜れば、周りに冒険者がいない為、見られる心配がない。広範囲攻撃をしても巻き込む恐れがない事など良い事尽くしであるからだ。
それに、ダンジョンボスのドロップアイテムが面白いというのも理由の一つだ。
自分、がちがちの統計学とかは苦手だが、データを取り自分的に解釈するのは好きな方である。
サファイアの街のダンジョンで、いろいろとデータを取っている。
このダンジョン産のサファイアは、ほんの少しだけ魔力を帯びている。
このダンジョン産のサファイアの特徴として、①人を魅了する神秘的なもの。②危険を予測すると赤色に変わる。③精神を落ち着かせる。④回復魔法の効果⑤治癒魔法(モンスターや魔族にも効果あり)の効果⑥邪な考えを持つと、石の色が濁っていく
俺が、サキュプウさんに自己紹介をした際に、胸元に手が引き寄せられてしまったのは、サファイアのネックレスの仕業だったようだ。
サファイアに詳しいサキュプウさんが教えてくれた。
自身も気になったので、ショッピングモールの宝石店に無料で置いてあったパンフレットをソウルバッグから取り出し、見てみたところ。
青は誠実さを表す色として知られ、花嫁の純潔を象徴する純白の中に、密かに青色のものを身に着けるとよいとされる。
その1アイテムとして、青いサファイアを指輪の内側に埋め込む方も多い。
結婚指輪だけでなく、石自体が持つ『一途な思い』『誠実』という意味をこめて、婚約指輪にサファイアを選ぶ人も多い。
サファイアは石の奥から力強い光を放つ宝石。
表面の色や彩度だけではなく、石がもつ力の強さが輝きとなって、人々を魅了するのかもしれない。
俺への領民の評価は異様に高い。
俺が子爵家に短期間で成り上がったのもあるが、公爵家当主のキュアートさんと婚約者であり、各領民の家にマジックトイレを無償で設置したのも一因だと思う。
そして、マジックトイレや洗濯、料理などに使う際の水の魔石を無償配布。
さらに、最近始めた領民限定で、赤ちゃんが生まれたら、ベビー商品の50万円分のチケットの配布(ベビー商品は、領主管轄である。利益ほとんどなしで安く売る為)
少子化対策を早めに打っておいた。少子高齢化現象が起きてからでは遅い。
少子超高齢化社会になったら、かなりきついと思う。
何がきついって、全部において大変になる。
「では、会議を始めます」
領主の屋敷P2の会議室にて、何回目かになる会議を始める。
とはいっても、絶対服従配下がほとんどなため、ゆるーく会議は行なわれる。
「えっと、何でしたっけ?」
みんながずっこける。
話そうと思っていた内容をド忘れしてしまった笑笑
「キャプテンしっかりー笑」
アクアマリン号船長ゾーラさんが、からかってくる笑
女性が上位である、真祖ハーフ吸血鬼として、俺は半分鬼族だ。その影響もあるのかな?
男よりも女性を頼ることが多い。
「えっと、あっ、洋服屋担当のイサナ(裁縫鬼)さん。よろしくお願いします」
皆が、予め配られていた資料を見る。
「はい。元手がかからない、裁縫鬼により、洋服は安価でアサヒ街にて販売しています。そのため、街のオシャレ度が上がっていると感じます。そろそろ、おしゃれアイテムにも力を入れて行きたいと思っています」
今、会議に参加している者は、絶対服従配下のみ。
おしゃれアイテムの例として、チョーカーやリボン、ゴム、ヘアピンなどが資料に乗っていた。
確かに、最近小さな可愛らしいバッグとかも領主管轄のお店で売っていたな。
見た目は、小さいのだが、マジックバッグであるためその辺は問題ない。
「おしゃれアイテムについて了解いたしました。マタニティウェアについては、どうなっていますか?」
妊婦さんもオシャレしたいだろうと思い、お願いしてある。
「はい。指示通り、パンツ、ワンピース、腹巻ショーツ可愛らしい物を揃えております」
「ありがとうございます。ベビーカーやベビーベッドは完成してましたっけ?」
「はい。そちらも問題ありません。販売もしていますが、その2点はレンタルとして貸し出しもしています」
購入したところで、使う年数は限られている。
ということで、安く貸し出すことにしている。
「分かりました。次は、騎士担当のララ(レイアート)さんですね」
ララさん、俺の街に来ることになった。
今は、この街の騎士団長を任せている。
「はい。着々と騎士の実力はついてきています。老騎士のアドバイスのおかげか、新米騎士たちはほとんどケガを負うことなく遠征も終えてきており騎士(正騎士)となっています」
俺の街の周りは弱いモンスターしかいない為、サファイアの街まで遠征に出し、モンスターを討伐して、支給してあるマジックバッグに入れて帰ってきてもらっている。
正騎士になる条件として5人でCランクモンスターの討伐ができることという課題を出しているのだが、今のところ問題なくクリアできているようだ。
「魔法騎士は、必要だと考えますか?」
資料を見ると、魔法を扱える魔法騎士の数が少ない。
騎士が、現在、1500人いるのだが、属性魔法を扱える騎士は1割もいない。
もともと、騎士になる者は、魔法を扱えないからという理由で目指す者も少なくない。
そのため、こういう結果になってしまう。
「緊急は要しませんが、将来的に育てておくことは良いと考えます」
「分かりました」
土魔法持ち(鉱山奴隷だった者たちがほとんど)はたくさんいるんだけどね。
みんな、農業系統に行っちゃったんだよね。
柊さんに種をもらって、柊さんに指導してもらったおかげか、食料は困っていない。
メインが肉より魚。パンよりお米になっている現状。
ティータイムに紅茶よりお茶で、和菓子をよく、見かける。
旅館の営業開始の際に困らないように、浴衣をお風呂屋に来た人に無料で1日試着も可能としている。
この街、和風ベースに感じる。
いっそのこと、刀でも作るか?と思ったが、教える人もいないのでやめた。
俺使えないし、スマホにダウンロードしてあるけど、わざわざ覚えてもらうのも大変そうだ。
抜刀術とか名前かっこいいけどね。
「その他、挙手して発言してください」
めんどくさくなったので、いつも通り、挙手制にする。
「じゃぁ、俺だな。天使の実、発見した」
うん。分かってはいたけど。
ゾーラさん天使の実持ってきているのは分かっていたけど。
しっかり、宝箱に入れて持ってきていたのはアイサイトを使ったから、分かっていたが。
もっと、ゾーラさん。いろいろあるんじゃないかな?
そんな、子どもみたいな笑顔をされると、突っ込みにくい。
隣にいる娘のソラティさんも呆れた顔しているよ。
資料には、漁について詳しく書かれているんだけど、それについてはゾーラさん触れないんだね。
裁縫鬼さんにお願いして作った特製の地引網での漁について、小型船を作ってお年寄りの娯楽に釣りを提案するとか、最近、なぜか、朝方、大量に魚が沖に上がっている件とか書いてあるんだけど。
後半の話は、多分、シフアさんのイルカちゃんの仕業だろうね。
今も、召喚魔法で、空中に浮かぶ白いもやもやの丸い空間から、顔だけ出して、俺たちの話を聞いている。
イルカは賢いって言うから、俺たちの言葉を理解しているかもしれない。
「天使の実、食べないんですか?」
魔族は、なぜか食べれないことが判明した。
結局、冥界から返ってきたサキューナさんから聞いた。
閻魔様から言伝を頼まれたようで、魔族は食べれないことを教えてもらった。
悪魔と天使とのの兼ね合いらしい。
そのため、俺は取り急ぎ、天使の実探しをしていない。
「俺は、もう3つ食べた」
天使の実は1人3つまでしか食べれないこともサキューナさんに教えてもらった。
教えてもらった他の情報は、同じ天使の実が3つあること。
天使の実を食べた後に子供を授かった場合、食べたものが男であろうと女性であろうと関わらず、子供に遺伝しやすい。
そして、子どもに遺伝されていくたびに、変化が現れるということ。
4個目の天使の実を食べても、ただの果実となり、永久的にその天使の実がなくなるわけではなく、またどこかに『ぽつんっ』と現れるのだとか。
「好きに使ってもいいですよ。ソラティさんにあげたらどうですか?」
「サクヤキャプテン。私も3つ食べました」
ゾーラの隣にいたソラティさんが言う。
なんだって……。
天使の実、大量発生じゃないか。
誰か、手伝ったな??
「キュアートさん?」
「何きゅあ?」
「探すの、手伝いました?」
「手伝ったきゅあ。楽しかったきゅあ。おっぱいカップ数変化能力は驚いたきゅあ」
へぇー。すごいな天使の実。
男がそれ食べたら意味ないだろうけどな笑
遺伝しても困っちゃうよね、男の子が生まれた場合笑
「それ、誰が食べたんですか?」
「キュアートさん。言ったらだめですよ?」
ソラティさんがキュアートさんに口止めする。
なるほど。食べたのは、ソラティさんか。
確かに、おっぱいがミニスライムサイズから、大きくなっている。
なんとも、まぁ。うん、けしからんですな。
「わかったきゅあ。言わないきゅあ。ソラティが能力者なんて言わないきゅあ。ドラーシァも絶対に言ったらダメきゅあよ?」
「分かったどら。絶対に、ソラティが食べたなんて言わないどら。谷間ができたって喜んでいたなんて口が裂けても言わないどら」
「そうきゅあよ。谷間に、羽ペンを挟んで遊んでいたなんて言ったらだめきゅあよ?」
お2人さん。聞こえてます。
ソラティさん顔真っ赤にしてますよ?
それにしても、天使の実って願いを叶える実なのかな?
それとも、何か規則性がある??




