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異世界転移 『俺と配下ときゅあーきゅあ』  作者: りんご!みかん!
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第11話 テンプレとシレナさんの嗅覚



 ラクトとは5時間あたりで交代ということになった。

 時計なんてない、正確に時間はわからない。

 雰囲気で交代ということだろう。


 見張りをし始めて30分くらいが経過しただろうか。

 テンプレ回収のお時間がやってきました。


 俺の視界に入る距離に建てられたテントから、破廉恥はれんち・ハレンチな声が聞こえてきた。

 完全に声が漏れてきている。

 周囲に、モンスターがいないことを祈るばかりであった。


 聴覚と嗅覚の良いウルフ系統のモンスターはここら辺を縄張りにしていない。

 そのため、少し安堵はしている。

 テントは大きく揺れている。


 意識をしていなくても聞こえてくる声。

 スマホでダウンロードしておいた音楽をイヤホンを耳につけシャットアウトしたいところだが、そんな ことをすればモンスターの察知に遅れてしまう。


 ラクトと交代する際には『お楽しみでしたね』とでも言ってやろうかという気持ちになる。

 ラクトのテントにはシレナさん以外の4人が入っている。

 これは、全員参加しているのであろう。

 まったく、困った子たちだよ。




「ふぅー、とりあえずチョコでも食べるか」




 一口サイズのチョコを取り出し口に入れる。


 ちなみに異世界に来て1日が経ち、100円程度の商品はクールタイムが終わったので、マジックバッグにまとめて移した。

 一度取り出さないと、次のクールタイムが発動しない。

 そんなもったいないことはしたくない。


 


「ちょうどよい甘さだ。少し溶けているな」



 甘ったるいものは好きではない、シュークリームもクリームが多いのは苦手だし、ケーキなんかも誕生日ケーキであろうと食べない。


 食べるとしても、バイキングなどで置いてある小さな一口サイズくらいの大きさしか食べない。

 別に甘いものは嫌いなわけじゃない。どちらかというと好きだ。

 日本にいたころは、毎日1枚板チョコを食べていたほどの甘いもの好きだ。

 だが、甘すぎるものは苦手なだけだ。


 少し溶けているのは、ソウルバッグは時間が停止するというものではないということだろう。

 アイス買わなくてよかったよ。


 因みに、ショッピングモールで購入したお得なテントセットの中にクーラーボックスが入っており、ソウルバッグから出した俺は、ミネラルウォーターなどをそれに入れてマジックバッグに入れている。



「なに、食べているの?」



 寝たはずのシレナさんが俺の下まで来た。

 ラクト達の声で眠れないのかもね。

 急に声をかけられてびっくりした。

 地面に置いていた護身用特殊警棒をつかもうとした手を引っ込める。

 シレナさん隠密スキルでもあるの?

 この異世界ではスキルはないから実力ということになる。




「ごめんね、驚かせちゃったね」




 俺のビクッと小刻みに動いた姿を見たシレナさんがそう言ってきた。




「いえ、大丈夫ですよ。今食べているのは甘い食べ物です」




 誤魔化そうと思ったが正直に答えた。




「くんくん、それチョコレートってやつじゃない?」




 俺の口元に鼻を近づけ嗅ぐシレナさん。

 狼の獣人であるシレナさんは鼻が利くのだろう。



「わかんないです。黒髪黒目の人にもらったので、溶けちゃうから早めに食べるように言われてて、1人でこっそり食べてたんですよ。それにしても、チョコレート有名なんですか?」



「あっ、黒髪黒目ね。私も食べたいな、もう余ってない?」



「ひとつならお渡しできますよ?」



 バッグからチョコレートをとり、シレナさんに渡す。



「んっーーーー。おいしい。あまくて、甘いね」



 両手をほっぺたにつけておいしいアピールするシレナさん。

 喜んでもらえてよかったよ。


 

 俺がその様子を見ていると、



「質問に答えるの忘れてたね。チョコレートは今、王都で流行っているみたいよ?ここは王都から離れているから出回らないみたいだけどね。サクくんの言う通り溶けるみたいで。冬になったら手に入れれるかもしれないとは思ってるけどね。氷魔法の使い手に頼んで商売をしようと考えている商人もいるって話を聞いたわ。それにしても、黒髪黒目の人はすごいわね」



 情報を教えてくれた。

 チョコレートをくれたお礼みたいな感じかな?

 ラクト達のテントでの行ないが終わるまでシレナさんは、俺と話すことになった。



 

「良かったら、一緒にどうですか?」




 

 季節は春とはいっても夜は冷えるみたいだ。

 毛布をとりに荷馬車まで行こうとするシレナさんに俺の使っている毛布を一緒に使わないか聞く。



「いいの?」



「はい。いいですよ。大きさ的に余裕ありますので」



「じゃぁ、失礼します」



 なぜか、敬語になる、シレナさん。



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