第89話 ララ・レイアートさんと取り立て屋
鉱山奴隷の1件から3日後。
突然の訪問があった。
『名前』ララ・レイアート
『性別』女性
『職種』騎士
『勤務』セカドの街
『年齢』15
『魔法』火魔法
『爵位』男爵
『家族』両親・兄・姉・妹・弟
レイアートさんだ。
「どうしたんですか?レイアートさん」
「アサヒア準男爵様にお願いがあってきました」
レイアートさん自身は爵位を持っていない。
と言っても、レイアートさんの家、レイアート家は俺よりも1つ上の爵位男爵家だ。
そんな、俺に頭を下げお願いとは何だろうか?
「できる範囲でならご協力しますよ」
流石に、暗殺の依頼とかだったら……。
迷うな。標的の魔力の鮮やかさで判断だな笑笑
「ありがとうございます。アサヒア様」
「レイアートさん。むず痒いので、普段通りの呼び方で良いですよ?」
「分かった。サク君ありがとう。それでお願いの要件は、お金を貸してほしいということなんだけど、大丈夫かな?」
「いくらですか?」
「白金貨1枚( 10000000円)なんだけど厳しいよね?」
1000万円
「いいですよ。その代わり話を聞かせてもらえませんか?」
「えっ!???いいの白金貨1枚だよ?」
「はい。これですよね?」
白金貨をレイアートさんの前に出す。
「わぁー。サク君ありがとう」
俺に抱き着こうとするレイアートさんをアリアさんが瞬時に俺の前に来て防ぐ。
『浮気は許しません』と言っていた。
今日も、アリアさんは絶好調のようだ。
妄想癖。
「お父さんが、お金を借りたんだけど、返せないみたいで」
☆☆☆☆☆
『よし、早速レイアートさんの両親に詳しい説明を聞こう』ということになり、レシャさんに頼んで、レイアートさんの領地の領主の屋敷?普通の家?にやってきた。
『両親への挨拶ですか?緊急事態です。みんなに報告しなければ』
とアリアさんは呟きながら去っていった。
レイアートさんは、お金を貸す条件として、配下(絶対服従)になってもらった。
緊急事態ぽかったので、悠長に事を構えていられないと思ったから。
~レラの村~
小さな村だ。
ファスの街でレイアートさんに教えてもらって知っていたが、小さな村だ。
ほとんど木造の家。鉄は、農具に使われているだけのようだ。
レイアートさんに村人が話しかけているところを見る限り、ここの領主さんは、慕われているようだ。
「いつになったら、まとまった金が入るんだ?」
レイアートさんの実家の屋敷に近づくと、怒鳴り声が聞こえてきた。
「白金貨(1000万円)もの、お金を借りておいて、もしや、踏み倒す気ではないだろうな?」
「おい、どうなんだ?」
怒鳴り声の正体は3人の取り立てのようだ。
「おっさん。チャビン銀行をなめてんのか?」
今、なんていった?
銀行??
この異世界には銀行なんてシステムはないはずだぞ??
大金が欲しければ、奴隷商店というのがこの異世界だったと記憶している。
胸倉をつかまれている男性、多分レイアートさんの父親だろう。
「お父さんっ」
レイアートさんが駆け寄っていく。
「おー。きれいな、お譲さんじゃないか。払えねぇなら、契約書通り、村をもらうだけだぞ」
「そんなっ!!」
「村をもらったところで、こんなさびれた村、白金貨1枚になるわけもねぇ。村人を奴隷落ちさせるしかねぇけどな」
男ら3名はゲラゲラと笑いだす。
「村人だけはお助けください」
「それなら、妻や娘を差し出すんだな。どうやら、娘は別嬪さんのようだ。男どもより高値は付くだろう。それか、金のある者にでも借りてくるんだな。まぁ、無理だろうけどな男爵家に貸すやつなんていねぇだろ」
「貸しますよ。俺が」
「ララ。その方は??」
あっ、レイアートさんの名前『ララ』だったね。一瞬誰のことかと思っちゃったよ。
「準男爵位のサクヤ・フォン・アサヒアです」
自分から名乗った。
「白金貨1枚だぞ?てめぇに払えるのか??」
「はい。払えますよ。レイアートさん」
レイアートさんといったら、周りにいたレイアート家の者が皆返事した。
「ララさん。先ほど貸したお金を出してください」
白金貨を袋から出す。レイアートさん、ややこしいから今後はララさんと呼ぼう。
「おー。これは確かに白金貨じゃないか」
目で白金貨を確認する取り立ての男。
「それで、お金を借りたという証拠である紙、借用書を見せてもらってもいいですか?」
「あぁん?」
取り立ての者に言ったのだが睨みつけてきて、出そうとしない。
「えっと、ララさんのお父さん?今俺が言った紙みたいなものお金を借りる際にもらいましたか?」
「もらいました」
俺のほうが爵位が下なのだが敬語のララさんパパ。
「へぇー。ふむふむ。なるほど。借りたのは大金貨5枚(500万円)みたいですけど?」
「返済が遅れたら、増えると書いてあるだろ?しっかり、見らずにホイホイ借りるほうが悪いんだよ」
借用書を見る。
「書いてますね。まぁ、いいですよ。ララさんお金を渡してあげてください」
お読みいただきありがとうございます。




