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あの世の王女さま  作者: 伊尾 二胡
1/1

事件

「天国」


そこで暮らすものにとって、理想的な世界。何にも煩されない、快適な場所。

もしそんな場所が実在するなら、誰もがそこを望むだろう。





俺は今、世界中誰でも名前くらいは知ってるほど有名な歌手のライブに来ている。世界的に有名ではあるのだが、中でも日本のアニメがかなりのお気に入りで、多くのアニメやゲームの主題歌も歌っている。

彼女の名前は「アイリス=S=コール」通称アイちゃん。

基本的にどんな人にも優しく、フレンドリーな性格のため、男性、女性問わずみんなに愛されている。かなり後方の席とはいえ俺がこのライブのチケットを入手できたのはかなり運が良かった。


曲がサビにはいろうとしていた。サイリウムの色を瞬時に変える。


「あ・・・・」


サイリウム落とした。

いそいで後方にころがったサイリウムを拾おうとしたところ・・・・


ふと、俺のすぐ後方、何かが光った。もともと暗闇が得意だった俺は、すぐにそれが銃口だとわかった。

最大級の音と光で彩られるラスサビに入ると同時に、俺は無意識にその銃口に手を伸ばしていた。


刹那、


「パシュ」


思っていたより軽い音、しかしたしかな重量をもつ弾丸が放たれた。その銃口は、あきらかにアイリスを狙って・・・・。


「ガシャーン!」


天井の照明が激しい音とともに砕け散った。間一髪、俺の指先が銃に触れていた。

当然ライブは中断、ホールにいた全員がパニック状態になった。俺はすかさず銃の持ち主の腕をつかみ、後ろに押し倒した。


みんなが、そしてアイリスが逃げる時間を稼ぐんだ・・・!


運よく段差に足がからまりそいつが倒れる。腕を掴んだ感触や体格からして男だろう、腕っぷしでは勝てない。上からのしかかり、拘束できると思ったが、


「パシュ」


・・・・・やられた、どこか撃たれた。腹あたりに違和感がある。とわいえこのまま引き下がれない。重力に従うように男の上に覆いかぶさる。


「パシュ」


男も抵抗する、今度は胸あたりか。心臓にあたってなければいいのだが・・・。


「パシュ」


今度ははっきりわかった。喉を撃ち抜かれた。


・・・・・・不思議と、怖さはなかった。


「逃げろ!はやく!」


俺は叫んでいた。叫べてなかった。声が出ない。


「ダーン!」


映画とかでよく聞いた銃声が鳴り響く。


「客は皆避難したか!?」

「アイリス様は!?」

「確認できる限り無事です!」

「少年の保護が最優先だ!」


男が顔・胸・腹を殴ってくる。銃をもっていない。どうやらさっきの重い銃声は警備員のものみたいだ。こいつの銃を飛ばしてくれたらしい。


「少年!はやくそいつから離れるんだ!」


「君は十分がんばった!もういい!逃げてくれ!」



・・・体に力が入らない・・・。


・・・・・声が遠い・・。意識が・・・・・・・・・・・・・。

初投稿です。わからないことだらけで、間違ってるところもあるかと思いますが、大目に見ていただけると幸いです。あと、今回王女要素出てきませんでした・・・。ごめんなさい。

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