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episode5 お昼

結局、お昼まで私と広樹は、いろいろなお店を回っていた。



「そろそろ、待ち合わせのところ行く?」

「あぁ、うん」

時計は、11時50分を指している。もうお昼だ。

そして、私たちは、待ち合わせ場所へと向かった。


その途中で、広樹はさりげなく、私の手を離した。

「これでお礼終わり。ありがとな」

そう言って広樹は笑った。

「………」

私は、なんて言葉を返したらいいのかわからずに、黙っていた。

「梓?…何? まだ手、繋いでたかった?」

そしたら、黙っていた私を見て、 広樹がニヤッとしながらそう言った。

「なわけないでしょ!!」

私は、即座に否定した。

ったく…何が楽しくて、広樹とずっと手を繋いでないといけないんだか!



「あっ! おーい!!」

待ち合わせ場所に行くと、もう杏花と佑介がいた。

「おう」

広樹が片手を上げた。

「…杏花…その大荷物は何…?」

杏花の周りには、大きい紙袋が何個もある。

「服買いまくった!! 超可愛くて安いのがいっぱいあってさー」

さすが、杏花…パワフルというか…

「佑介も負けてねぇな」

広樹が苦笑いしながら、佑介を見る。

佑介も、スポーツ用品店の袋をたくさん抱えている。

さすが佑介…野球命。

「じゃあ、お昼食べに行く?」

私はみんなにそう聞いた。

「うん、そうだねー。…あれ?」

杏花は、うなずいたあと、私を見た。…正確に言うと、私の頭の方。

「梓、そのカチューシャどうしたの!? 可愛いー!」

!!

ドキッとしてしまった。

「あ、ああこれ?」

私は、チラッと広樹を見てみた。

広樹は、こっちを向いて、笑っているだけだった。

「これ、は…」

私が答えに詰まっていると、広樹が口を開いた。

「俺が買ってあげたんだよ。なー?」

ちょっ…!!

「おー! ラブラブですなぁ。ねえ、佑介?」

「そうだなぁ、杏花?」

案の定、杏花と佑介がひやかしてくる。

「別に、特別な意味とかないから! くれるっていうからもらったの!!」

私はそう叫んだ。でも、みんな聞いちゃいない。

「広樹ー、やるねえ!」

杏花が広樹をバシバシ叩いている。

…もう、消えたい…

「まあ、とりあえずお昼食べようぜ?」

うれしそうな顔の広樹がそう言った。

もう本当にやだ…

私は少し広樹をにらんでみたけど、気づかれなかった。


「あ、ここがいいよ!」

杏花が、ハンバーガーのお店を指差した。

「お、いいじゃん。入ろうぜー」

広樹は、何事も無かったかのように、ハンバーガー店に入って行った。

もう…何か、私ばっかり振り回されてる気がする……

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