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episode2 ショッピングモール

「あっ、梓来たー!」

いち早く私を見つけた杏花が、手招きをする。

「おはよー」

見れば、広樹も佑介もいて、みんなが揃った。

「みんな来るの早くない?」

時計は、待ち合わせの5分前を指している。決して、私が遅れたわけじゃない。

「だって! 楽しみなんだもん!!」

杏花は満面の笑みを浮かべている。

「そういうこと」

広樹もそう言って、ニコッと笑う。ついでに、佑介も。

「ま、そういうことで、早く行きますか」

広樹がそう言うと、みんな歩き出した。


ショッピングモールまでの道。…なんか、自然と2人ずつに別れた。

それも、私と広樹、杏花と佑介といったかんじに。

前までは、私と杏花でよくしゃべってたのに。

この2人…もしかして、なんか企んでる……?


そんな私の不安をよそに、私たちはショッピングモールへ辿り着いた。



「おー、でかいな!」

広樹が上を見上げてそう言う。

確かに、大きい…。

「今日1日で回りきれるかな?」

「どうだろうな?」

杏花と佑介が、そんな話をしている。


そして、私たちは中に入った。

すごくキレイで、見るところがたくさんある。


「ねえねえ。私らは、2階見るから、2人は3階行ってきなよ。梓、雑貨見たがってたじゃん? 広樹、付き合ってあげて!」

!? 今、杏花の言っていることが理解できない。

「俺はいいよ」

広樹が私を見る。


いやいやいや! 何でそうなるの!?

私と広樹でって…おかしい!!


「せっかくみんなで来たんだから、みんなで回ろうよ。 ね?」

私は、何とかこの状況を切り抜けようと頑張る。

「でもー、佑介はスポーツ用品のところで、私は服見たいからさー。たぶん時間なくなっちゃうからよ?」

…杏花…絶対用意してただろ、この答え…。

「それに、広樹本屋さん行きたいんでしょ?ならちょうど3階だし!」

……もう、なにも言い返せない。


「じゃあ、お昼にまた、入り口前集合ね!」

結局、私と広樹、杏花と佑介に別れた。

杏花は、手を大きく降ると、佑介を連れてエスカレーターへとすぐに向かっていった。


…残された私と広樹。


「じゃあ、3階行こっか」

そう言って広樹は、エスカレーターへと足を向けた。

「うん…」

とりあえず、うなずく。そして、ついて行く。



何でこんなことになってるの!?






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