表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大学受験に失敗して就職もせず、気づけば五十歳ニートになっていた  作者: マルコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/145

第6部-第92章 翌朝の知らせ

夜明けとともに雨は上がり、窓から射し込む光が部屋を淡く照らしていた。

 浩一は目を覚ますと、体の奥にまだ昨日の疲れが残っているのを感じた。

 コーヒーを淹れ、ニュースをぼんやり眺めながらも、頭の中では昨日の出来事が繰り返されていた。


 そこへ、スマートフォンが震えた。

 差出人は施設の山崎からだった。

 「昨日助けたお客様、ご家族からお礼の連絡が入りました」

 添付されていたメッセージには、感謝の言葉と共に、男性が無事に退院したとの報告が記されていた。


 浩一は、じわりと胸が熱くなるのを感じた。

 「……よかった」

 その一言が、まるで長い間飲み込んでいた石を吐き出したかのように軽かった。


 出勤すると、スタッフたちが口々に昨日の対応を称えてくれた。

 「やっぱり浩一さんがいると安心します」

 「指示が的確でした」

 笑顔でそう言われるたび、浩一の中で「50歳ニート」という言葉が少しずつ遠ざかっていくような気がした。


 それでも、心の奥では警戒していた。

 ――浮かれるな。まだ何も終わってはいない。

 次に同じような場面が来たときも、迷わず動ける自分でいなければ。


 晴れ渡った空の下、浩一はゆっくりと館内のドアを開けた。

 今日もまた、新しい一日が始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ