第9話:信長との亀裂(続き) 第15章:三河の終炎
1557年、三河の戦場
三河の森は、夕陽に燃え尽きてる。
俺、前田利家は、赤母衣衆の頭として槍を手に持ってた。19か20歳の俺は、数々の戦を戦い抜き、「槍の又左衛門」の名を尾張中に響かせた魂の男だ。
背も高く、力も漲り、まつとの結婚が俺の魂を支えてる。信長と和解し、三河の松平元康を叩く戦に挑んだ俺は、最後の敵を貫き終えた。
「利家! 終わったぜ!」
声が響いた。信長だ。22か23歳のあいつは、馬上でニヤリと笑ってる。背は低めだが、目がギラギラしてて、俺に近づいてきた。
俺は血と泥にまみれた槍を地面に突き刺し、熱い息を吐いてニヤッと笑った。
「当たり前だ! 槍がなけりゃ、俺の魂は死ぬ! お前、三河を燃やしたな!」
信長が目を輝かせて、叫んだ。
「松平元康を叩いたぜ! お前、赤母衣衆で見事だった! 槍の又左衛門の魂、三河に響いたな!」
「面白えじゃん! 信長と魂を再結した俺が、三河を貫いたぜ! 次は何だ!」
俺の声が森に響き、信長が笑い転げた。
三河戦は短期間で終わった。信長の奇策と俺の槍で、松平元康の軍を蹴散らし、尾張の勢力を示した。俺の魂が燃え、信長との絆が再燃した。
母ちゃんとの「生きて帰る」約束、まつの「私を置いて死なないで」が、俺の魂を燃やし続けてる。
まつとの熱い再会
那古野城に帰ったのは、数日後だ。
城の門前で、まつが待ってた。18か19歳のまつは、小柄だがその瞳に魂が宿り、俺を見つめてた。
「利家!」
まつが熱く叫び、駆け寄って俺を抱きしめた。俺は槍を地面に置き、まつを抱き返した。
「生きて帰ったぞ、まつ!」
俺が笑うと、まつが涙目で頷いた。
「よかった! お前、無事で! 三河で魂を燃やしたんだね!」
まつが俺の顔を見て、傷を確かめる。俺はニヤッと笑った。
「当たり前だ! 俺、死なねえよ! お前との約束守ったぜ!」
まつが笑って、俺の手を取った。
「なら、早く休んで。傷薬塗るよ。お前、血だらけだ」
俺はまつに連れられて、部屋に戻った。まつが傷薬と布を手に持って、俺の傷を拭いてくれる。俺の槍に結ばれた赤母衣の刺繍を見て、まつが笑った。
「これ、使ってくれたのね」
「当たり前だ! お前が作ったんだから、戦場で魂が燃えたよ!」
「夫婦だもの。お前が戦うなら、私が癒す。お前が魂を燃やすなら、私がその火を守る」
まつの熱い再会が、俺の魂に新たな火を灯した。三河の血と泥が、まつの優しさで洗い流された。
信長との祝い
その夜、信長が俺を呼んだ。
座敷で酒を飲んでる信長は、ニヤニヤしてた。俺はまつに傷を癒してもらって、信長の隣に座った。
「利家、三河での槍、見事だったぜ。赤母衣衆の頭として、俺の期待以上だ」
信長が熱く言う。俺は盃を受け取り、一気に飲んだ。
「お前の奇策がなけりゃ、俺の槍も活きねえよ。三河燃やして、次は何だ?」
信長が笑い転げ、俺の肩を叩いた。
「天下だ! 尾張と美濃を固めたら、次はさらにでかく行く。お前、俺のそばで魂を燃やせ!」
「当たり前だ! 信長と和解した俺が、槍で天下を貫くぜ!」
信長が目を輝かせ、叫んだ。
「よし! お前と俺の魂、再結成だ! 槍の又左衛門、俺と一緒に天下を取れ!」
俺は魂を燃やし、信長と祝った。酒の味が、三河の血と泥を洗い流し、新たな絆を熱くした。
影の熱い示唆
その夜、まつと寝た。
まつが隣で寝息を立ててる。俺は三河戦の終わりと信長との祝いで魂が燃え、やっと眠りに落ちた。
でも、夢を見た。
暗い森だ。俺が槍を手に持つ。目の前に、黒い影。兜をかぶった武将が、俺と同じ槍を握り、魂を燃やしてる。
顔は見えねえ。兜の下は闇だ。
「お前は誰だ!」
俺が魂から叫ぶと、そいつが熱い声で答えた。
「お前が貫いたものだ! お前が守るものだ! 絆は試される! 貫く先に何を見る!」
今回は、影の声に信長の熱い笑いとまつの優しさが混じり、影が俺の槍を指した。まつの刺繍した赤母衣が炎のように揺れ、影が俺の魂に重なった。
目が覚めた時、心臓がバクバクしてた。汗で全身が濡れてた。まつの寝息が、静寂の中で響いてた。
俺は拳を握り、魂を叫んだ。あの影が何だか分からねえ。でも、三河を貫き、信長と和解した俺は、まつとの絆を燃やし、試練が来ても負けねえ! 槍とまつを手に持つ! それが俺の魂の道だ!




