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小心者、いきなり躓く

午後3時30分。

とある建物から出た私は駐車場へ向かう。


帰ったら何をしようか?

ゲームしたい。

本読みたい。

美味しいご飯食べたい。


楽しい想像に胸を膨らませる。


それに伴い、進む足も早くなる。


すると突然、地面が光り出した。

六芒星?のマークが地面に浮かび上がり、私を包む。


突然の出来事に私は固まり、動けない。

出来たことと言えば、突然の眩しさに、目を瞑ったことぐらいだ。


そしてそのまま、私はこの世界から消えた。






目を開けた時、そこには見たこともない光景が広がっていた。


西洋の街並み?

和風ではない。

私はふと感じとる。


これ異世界転移だわ。

と同時に、私は恐怖に襲われる。


これからどうすれば??


戸惑っていると、目の前の建物から人がたくさん出てくる。


その人たちは私を包囲する。


「貴様何者だ!」


知りませんよ。あなた誰ですか?


「変な服を着よって怪しい奴め!」


知らない人はジリジリと距離を詰める。


いや、槍向けないで怖い怖い!


私は仕方なく、両手を頭の後ろに置いて跪く。


知らない人たちは私を地べたに押さえつけ、その後連行して行った。


私死ぬかも・・・私は思った。






現在牢屋の中。

鉄格子の牢屋・・・えっ?ほんとに異世界??


私は抵抗することもなくこの場所に入れられた。


やばいどうしよう。

この先のことを考えるだけでも吐き気がしてくる。


いかんいかん、別のことを考えよう。


そもそもなんで私異世界にいるの??


分かんない。


・・・・・・


・・・


私はとりあえず、牢屋の中に目を向ける。


トイレと、くっさい布団。


時間を潰す娯楽もない。


先程貴重品は全て取られてしまった。


はぁ、暇だ。


鉄格子の牢屋からは僅かに外が見える。


夕日が沈む時間帯。


私は小汚いベッドに目を向ける。

今日これで寝るの??

汚い、薄い。

嫌なんだけど・・・。


しかしそんなことは言ってられない。

なんとかする方法を考えなくては・・・。






気付いたら、衛兵さん??が鉄格子の前でこちらを睨んでいた。


怖い。


私は目を逸らす。


ドサッと音が鳴り、目を向けるとそこには夕飯が置いてあった。


「あの、今何時ですか??」


すかさず声をかける。


「18時だ」


それだけ言って、衛兵さんは行ってしまった。


夕飯は・・・なんだこれ?

美味しくなさそう。


恐る恐る食べる。


美味しくはないが食べられる。

良かった。


完食する。

ご馳走様でした。


その後やることがなくなり、私は布団の上でゴロゴロする。

今後のことを改めて考える。

もしここを出られたとしてもどうやって生きていこう。

働かなくては・・・。

言葉は通じていた。

多分なんとかなる・・・不安だけど。


とにかく前向きに楽しまないと。

何事も楽しまないと病んでしまう。


「ふわぁ」


あくびが出たため、布団に入る。

布団は薄いため、体を痛めないか心配だ。


「おやすみー」


私はゆっくりと眠りに落ちていった。


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