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013 六色の輝き

 寝室に戻って、荷物の中から櫛を出して髪をとかす。

「城に手紙を届けることって、出来るのかな?」

『さぁ?』

 ソニアにも手紙を出したいし、メルにも手紙を書くって約束したけど、やり方を聞いてなかった。

『アリシアが使ったのは普通の方法じゃなさそうだよね』

「どうして?」

『あんな内容の手紙、城の人間が許すと思う?中身をチェックしてるなら、絶対にリリーには見せないだろ』

 そうだ。きちんと封のされた手紙なんて、あれが初めてだった。それ以外はすべて開いた状態で貰う。城の人間がチェックしてるのは明らかだ。

 教育係のことは女王の娘には教えないって言ってたし、特別な方法を使ったのは間違いないよね。

 でも、私はその方法を知らないし、使えない。

 送るなら、中身を見られることを前提に送らなきゃいけないんだ。

 ……送れるのかな。

 ノックの音がして、部屋の扉が開く。

 エルが戻って来た。

「おかえりなさい」

「ただいま」

 エルは真っ直ぐ暖炉の方に行って、薪を足している。

 今、聞いても良いかな。

「あのね、エル。郵便屋って知ってる?」

 私も使える方法かな。

「郵便屋は、主に個人から依頼される手紙の運搬に特化した商人だ。金銭や高額商品、大型の荷物は扱わない決まりになってる。商人と言っても、商人ギルドに所属していない独立した組織で、国家に所属してる場合もある」

 流石、エルだ。

 すごく細かく教えてくれた。

 商人だけど、商人ギルドに所属してない珍しい組織らしい。

「この近くだと、どこにあるの?」

「王都とポルトぺスタにはあるんじゃないか?」

「それだけ?」

「他にもあるかもしれないけど、郵便屋は基本的に港や大都市といった要所にしかないんだ。小さな街や村は近隣の郵便屋に窓口になってもらって、個人や代表者が取りに行く。冒険者ギルドや商人ギルドに定期運搬を委託している場合もあるな」

「そうなんだ」

 オクソル村は近隣の街に取りに行く形みたいだよね。トールさんが代表者として取りに行ってるのかな?

「ただ、郵便屋は安価な分、運搬が遅くて紛失に対する保証がないんだ。重要な報せは割高でも冒険者に頼んだ方が良い。確実に期日までに本人に届けてくれる」

 確実に届けたいなら、郵便屋ではなく冒険者に頼むべき?でも、冒険者は城の中には入れないよね。……郵便屋も入れないだろうけど。

「エイダ、火の番を頼む」

『わかりました』

 薪を焚べ終わったらしい。大きく伸びをした後、エルがこちらを見る。

「手紙を出したいのか?」

「うん。でも、どうやったら城の中に届けられるのかわからなくて」

 城の外とのやり取りは、すべて魔法使いが行っている。でも、私は外部と繋がってる魔法使いなんて知らない。

「城の外と手紙のやり取りをした経験は?」

「姉から手紙を貰ったことはあるよ。でも、普通の方法じゃなかったみたいで」

「姉は今、どこに居る?」

「わからない」

 手紙には、どこに居るかなんて書いてなかった。

 ソニアも、アリシアの手紙がどうやって届いたか言ってなかった。私が聞かなかったのもあるけれど。

「他には居ないのか?手紙をやり取りしたことがある外の人間」

「居るけど……」

 質問したことは、どんなことでも丁寧に解説してくれた。

 すごく尊敬してる先生。

「でも、本当に居るのかわからない人だから」

「どういう意味だ?」

「会ったこと、ないから……」

 これは、ずっと不安だったことだ。城内に招かれる人は結構居るはずなのに、私の先生は一度も城に来なかったから。もしかしたら架空の人物で、本当は城の魔法使いなのかもって……。

「なら、会いに行けば良いだろ」

「え?」

 会いに行く……?

 確かめられるの?

 そっか。

 出来るんだ。

「私、会いに行きたい」

 実在するなら、会いたい。

「知ってる情報を教えてくれ」

「私の宝石学の先生なの。ポルトぺスタの宝石商で、名前は、グラン・リュー。……エイトリ・グラン・リュー」

 手紙に書かれていた丁寧な文字を思い出す。

「じゃあ、ポルトペスタに行って、宝石商、グラン・リューを探そう」

 会いに行ける。

 今、私は、本当にどこにでも行ける場所に居るんだ。

「あっ。でも、良いの?エルの目的を優先した方が……」

「今回の俺の目的地はグラシアルの王都だ。後は決めてない」

「そうだったんだ」

 ポルトぺスタは、グラシアル大街道をずっと東に行った先、メロウ大河と交差する大きな商業都市だ。グラン・リューの手紙には、ポルトぺスタのこともたまに書かれていた。

 手招きされてエルの方に行くと、エルがベッドの上に地図を広げてランプで照らす。

「東にある洞窟までは、明日、トールが案内してくれることになった。朝一で出発すれば洞窟を抜けるのは昼頃。状況を見つつ一休みしたら、キルナ村を目指す」

 洞窟を使うと、山のこっちからこっちに出られるみたいだ。

「キルナ村の次はバンクスの街。バンクスから大街道へはすぐだ。大街道には宿場も多いし、適当な宿を使いながらポルトぺスタを目指そう」

 ポルトぺスタは地図の右側にある。なのに、わざわざ洞窟を出て左手にあるキルナ村に行って、バンクスに行くの?

「こんな感じでは行けないの?」

 洞窟を出て、真っ直ぐポルトぺスタに……。

「行けるわけないだろ」

 だめなの?

「平原の東には、ノルニル湿地帯が広がってるだろ?この辺りには道もなければ経由できる都市もない」

 ……だめなの?

 ポルトペスタは、こっちにあるのに。

「この距離を移動するのに、どれぐらいかかるかわかるか?」

「えっと……」

 エルが指したのは、キルナ村とバンクスの街。

 どれぐらいって言われても……。

 そんなに離れてないし、歩いてすぐのようにも見える。

「徒歩の移動なら、歩き慣れてても丸一日かかる」

「丸一日?」

「朝に出発しても到着するのは夕方だ」

「そんなに?」

 エルが大きなため息を吐く。

 だって。地図だと、そんなに離れてないのに。

「まず、目的地を設定したら移動方法を考えるんだ。今回は徒歩のみだから、一日の移動距離は限られる。さっき話したキルナ村とバンクスの街が限界だ」

 たった、これだけ?

 でも、その距離ずつ歩けるってことは。

「野宿すれば……」

「寄れる都市があるのに野宿を選択肢に入れるな」

「……はい」

 野宿は旅の基本なのかと思ってたけど、違うらしい。

「それに。リリーが言ったルートには道も都市もない。人が入るような場所じゃないってことだ。辺境なんて賊や亜精霊の巣窟だぞ。強い精霊に魂を持って行かれても知らないからな」

「え?精霊が人間の魂を欲しがるの?」

 そんな話、聞いたことがない。

「古い時代。精霊と魔法使いの契約方法が確立されていないような時代、精霊は人間から奇跡を求められた時に魂を要求することがあったんだ」

「魂を?だって、精霊が人間を殺すことは罪なんだよね?」

 精霊は自然そのもの。

 生き物は寿命を全うすることが自然なことだから、その命を奪う行為は自然に反する行為だ。

「殺すわけじゃない。生き物の魂は魔力を集められるだろ?だから、精霊は人間の魂、つまり、人間の寿命をもらうんだ」

「寿命……?その人は、どうなっちゃうの?」

「寿命を捧げた人間は二度と目覚めることのない眠りにつくって言われてる。要は、常に魔力切れの状態が続くって感じだろうな」

「そんな……」

 魔力切れになっても人間は死なないって聞いてたのに。

「そんなの、死んでるのと変わらない」

「だろうな。でも、魂がここにある以上、この世界では死んでないんだ。精霊は、預かった人間の寿命が尽きた時に魂を死者の世界に送る。これは、自然の摂理に反しないことだ」

「どうして、精霊がそんなこと……」

「逆だよ。人間の方が、それだけのことを要求してるんだ。どんな代償を支払ってでも叶えたい願い。精霊は、それに応じただけだ」

 人間が求めなければ精霊はそんなことしない。

 ……当たり前だよね。

 でも、魔力を奪う行為がこんなに怖いことだったなんて。エルがそんなことになったら、私……。

「でも、今は魔法使いが居るからな。精霊との契約方法が確立されてる。精霊の奇跡は、魔法使いに頼めるってわけだ」

 本当に?

 エルの話し方だと、魂を捧げる代償として叶えてもらいたい願いって、普通の方法では叶えられないような願いな気がする。

 命に代えてでも叶えたい願い。

 一体、人間は何を願ったんだろう。

「イリス。リリーって、城の中でも迷子になってなかったか?」

『あ。良く解るね』

「えっ?そんなことないよ」

『何年も住み慣れた城で迷うのなんて、リリーぐらいだからね』

「だって。お城は複雑だし、あんまり行かない部屋もあるし……」

『ソニアには、かなり迷惑かけたよね』

 私が城の中で帰れなくなっていると、いつもソニアが迎えに来てくれた。

 でも、お城が複雑なのは確かだよね?

 何年も使われてない場所が多過ぎる。

「常識もなければ地図も読めない。こんな状態で一人旅が出来るなんて考えるなよ」

 私だって、このままじゃ良くないっていうのはわかる。

 行き当たりばったりでどうにかなるものじゃないって。

 でも……。

「私、どこまでエルと一緒に居て良いの?」

 ポルトぺスタまでは一緒に行ってくれるみたいだけど、その後は?

 また、冒険者ギルドに行けって言われたらどうしよう。

「リリーこそ、目的地はないのか?」

「目的地?」

「行きたいところとか」

「え?うーん……」

 あんまり考えたことなかったかも。

 外がこんなに広いなんて思ってなかったし。

「まさか、三年も修行の旅をすることが決まってるのに、何の計画も立ててないわけじゃないだろうな」

 えっ?

 もしかして、呆れられてる?

 えっと……。

 何か言わなくちゃ。

 なにか。

「あっ。船」

「船?」

「えっと……。だから。船には乗りたいよ。海に浮かんでる船!」

『何、それ……』

 突然、エルが声を上げて笑いだす。

 イリスまで呆れてる?

「ほら、だって、お城の中じゃ絶対に乗れないし」

 だから、乗りたいなって……。

 まだ笑ってる。

 私、そんなに面白いこと言った?

 言ってないよね?

 そんなに笑わなくても良いのに。

 ……そんなにいっぱい、笑わなくても良いのに。

 ひどい。

 エルがお腹を抱えながら私の頬をつつく。

 どうして、そんなことするの?

「良いよ。船に乗ろう。それは決まりだ」

 エルのばか。

 笑ってる場合じゃないのに。

 私と行動することが危ないって、エルは知らない。

 何も知らないままだ。

「あのね……」

「ん?」

「私……。きっと、これからもエルに迷惑かけると思う。これからも、エルにとって危ないことがたくさん起こるかもしれない」

「そうだな。この先も城の連中が攻撃を仕掛けてくる可能性がある」

 攻撃?

 それはもうないんじゃないかな。

 だって、呪いが発動したことで女王の目的は達成されてる。教育係の目的も。

「だから、絶対に単独行動はするな」

「え?」

 単独行動はするなって……。

 一緒に居てくれるってこと?

「それから、名乗る時は気を付けろ」

「聞かれたら、リリーシアって言えば良いんだよね?」

 それは、もう大丈夫。身分証も確認したし。

「良いよ。それで」

 良かった。

 合ってた。

「あの……。私、本当に一緒に居て良い?」

「当たり前だろ」

 私にとっては、当たり前なんかじゃない。

「ありがとう。エル」

 嬉しい。まだ一緒に居られるんだ。

 でも、もう呪いの力を使わないように気をつけなきゃ。せっかく精霊たちも協力してくれてるんだ。こんな力、もう使わない。

「ほら、皆。顕現してくれ」

 色んな色の精霊たちが顕現する。

 ここにいる皆が、エルと契約してる精霊なの?

「はじめまして。リリーシアです」

『ふふふ。あたしはぁ、ユールよぉ』

 この声。

―ふふふ。これはぁ、エルも悪いわねぇ。

 白銀の長い髪と菫の瞳の羽のない精霊が浮かんでる。精霊は羽が無くても飛べるから、羽のない精霊も結構居るんだよね。

 銀色の光を持つ精霊は珍しい。

「あなた、もしかして、真空の精霊?」

『せ・い・か・いぃ。良く知ってるのねぇ』

「良く解ったな。真空の精霊なんて珍しいのに」

「私の姉が錬金術を勉強してたから、見たことがあるの」

 それ以外では、あまり見かけない精霊だ。珍しい上に簡単には契約してくれない精霊だって、アリシアが言っていた。

『よろしくねぇ』

「よろしくね、ユール」

『じゃあ、次は私ね。初めまして。ナターシャよ』

 この声も聞いた。

―女の子のファーストキスを奪っちゃうなんて、ひどいわ。

 雪のように白い髪に、ヘーゼルの瞳の白い羽の精霊だ。輝きも真っ白。

「よろしく、ナターシャ。……雪の精霊だよね。とっても綺麗」

『ありがとう。あなたもとっても可愛いわ』

 お城に居た雪の精霊よりも、山で見かけた雪の精霊に似てる感じがする。

 外の精霊って、お城の精霊の雰囲気と違うよね。

 それから……。

「あなたは、前にも会ったよね」

『メラニーだ』

「よろしくね、メラニー」

―静かに。

 あの時、二人にそう言ったのは闇の精霊だ。暗闇に溶けそうなほど濃藍の輝きは、明るい場所でも少し陰っているように見えるから不思議。

 黒髪に深い藍の瞳の精霊だ。闇の精霊は、妖精っぽい羽じゃなくて、蝙蝠っぽい黒い羽を持っている。

 そういえば……。

「あの、一つ聞いても良い?」

『なんだ?』

「あなたは、扉の前に居る人が誰かわかるの?」

 シフさんが来た時、エルに教えてたよね。

「闇の精霊は人の気配に敏感なんだ。屋内みたいな一定の空間に居る人間の存在を把握できる。今は警戒するよう頼んでるから、近づいてきた人間が居たら教えてくれるんだよ。知ってる奴なら名前を教えてくれる」

「そうだったんだ」

 闇の魔法って不思議。

 人の姿を消したり、眠らせたり。トラップを仕掛けたりも出来るんだっけ?

 次は……。

 全然、目を合わせてくれない精霊。

 緑色の輝き。

「あなたは、大地の精霊だよね?」

『バニラだ』

「よろしく、バニラ」

 エルの肩に乗ってるのは、緑の髪に茶色の瞳の羽のない精霊。

 あまり歓迎されてない気がする。

 そうだよね。私、いつエルに危害を加えるかわからない人間だし……。

『じゃあ、オイラは何の精霊かわかるー?』

 精霊が飛んだ瞬間、風が巻き起こる。

「風の精霊だよね?」

『あったりー。オイラの名前はジオ』

「よろしくね、ジオ」

『よろしくー』

 黄緑色の輝きを持つ精霊は、常に動き続けてる。茶色の髪に翡翠の瞳の黄緑色の羽の精霊だ。

 なんとなくだけど……。

 あまり好かれてない気がする。

『そして、私がエイダよ』

 波打つ赤い髪に緑の瞳を持つ、真っ赤な強い輝きの大精霊。

「うん。改めて、よろしくね、エイダ」

『えぇ。よろしくね。リリー』

 エイダが微笑む。

 エルって、六人の精霊と契約してたんだ。

「外の魔法使いって、こんなにたくさんの精霊と契約してるものなの?」

「いや。俺は珍しい方だろうな。一般的な魔法使いは、一人か二人だ。……こんな喧しいのを何人も連れたがる魔法使いなんて居ない」

『どぉいう意味よぅ』

「ほら、もう良いだろ?顕現を解いてくれ」

『了解』

 皆の姿が少し透ける。顕現を解いたんだ。

 でも、皆、エルの中には戻っていない。私に見られたら困るから、ずっと、エルの中に隠れていたのかな。

 手を振ったナターシャに手を振り返すと、ナターシャが微笑んだ。

「そろそろ寝るぞ」

「うん」

 もう寝る支度は済んでる。

「どっちのベッドを使うんだ?」

「えっと……。向こうに行く」

 ベッドから降りて、床にリュヌリアンを置いてある方のベッドに入る。

 そして、枕を抱きしめて布団の中で丸くなる。

 明かりが消えた。

 ……寝なくちゃ。

 

 静かな夜。

 暖炉が静かに燃える音が聞こえる。

 明日は、早起きして、洞窟を通って、キルナ村へ行く。だから、しっかり寝なくちゃ。置いて行かれないように。足手まといにならないように。エルにちゃんとついて行くんだ。

 でも……。

 本当に、このまま一緒に旅をして良いのかな。

 エルは何も知らない。昏睡状態になった理由も、城の人間に襲われた理由も、エルが私に聞いた質問の本当の答えも。

 精霊たちが黙っていてくれているから何も知らないままだ。 

 エルが知ったら、どう思うんだろう。

 ……やだ。

 考えたくない。

 でも、いつかは話さなきゃいけない気がする。

 もしくは、ばれてしまうのか。

 その時、エルはきっと……。

『リリー?』

 エル……。

『また、泣いてるの?』

 嫌われたくない。

 でも。

 どうすれば良いかわからない。

 どうして、私は呪いの力なんて持ってるんだろう。どうして、女王の娘に選ばれたんだろう。自分で望んでこうなったわけじゃない。言われたことに従うのが当たり前だっただけだ。選択権なんてなかった。

 でも。

 女王の娘じゃなければ城の外に出ることはできなかった。ソニアや姉妹と長い時間を過ごすこともなかった。城で過ごした思い出だって、どれも大切なものだ。

 でも。

 女王の娘じゃなかったら……?

 頭の中がぐるぐる回る。

 答えなんて出せない。

 私は女王の娘で、呪いを受け入れると誓約してしまった。この事実を変えることはできない。

 自由でいられるのは三年だけ。

 帰るつもりのない私にとって、それは私の寿命のようなものだ。

 だって。

 誰も女王には逆らえない。

 私には、その先の未来なんて……。

 体を起こして、エルの方に行く。

「エル」

 もう寝たかな。

 こっちに背を向けてるから見えないけど、きっと、もう寝てるよね?

 イリスのため息が聞こえる。

 ……ごめんなさい。

 昨日みたいにエルの背中に抱き着く。

 あったかい。

 落ち着く。

「ジョージ……」

 抱き心地も安心感も似てる。何より、エルの輝きはとても落ち着く。

 エルは私にとって本当に特別だ。

 だから、お願い。

 もう少しだけ傍に居させて。

 

 

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