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運動会③

「急に呼び出した上に最終競技のトリ飾るのまでお願いして申し訳ありませんでした

私も全力で走るんで協力お願いします」


「おっ…おう。


「それじゃ、他の人にも挨拶してくるね


「あぁ…。


いつにもなく低姿勢?な三沙を前にし

違和感を覚えた。


巡りめぐって等々、自分の出番がやってきた


第一走者は孝輔の同僚社員、

対する相手たちは久しぶりの運動会に張り切っている人から緊張しっ放しの人たちと多種多様に今か今かと待ちわびていた。


「お待たせしました。混合リレーを始めます第一走者の方、位置に並んでください」

徐に選手たちが並んだ。そして


「位置についてよーい。

PAN!!


始まった。

皆、必死になりながら白線レーンを全力疾走していた。

その形相は正にゴールを目指す競走馬そのものだった。

4組ほぼ僅差で次の走者へと襷を渡す。

その繰り返しのまま

ひたすら走る。ひたすら走る。……

徐々にではあるが、組ごとに

距離が生まれてきていた。



遂に俺の出番。

対して横を見るとバルクアップの凄い筋骨隆々な相手、明らかに走り慣れをしている陸上選手、

今か今かとウズウズしているスポーツマン社員。




勝ち目がない。


そう頭の中がいっぱいになってきた


なんでよりにもよって

俺のタイミングで?


昔からだが

こういったタイミングで運に恵まれない俺。

そうやっていつもチャンスを逃してきた。

だが、不思議と今日は張り合う気持ちが俄然強い。何故だろう?

あいつに同情したからか?もてはやされていい気になってきたからか?

答えを探しつつ、遂に来た。

前走者が僅差ながら走ってきた。

この際どんな思い出走ってきたかは構わない。

命がけで繋いできてくれたこの襷、無駄にはしない。

腹を括った。

走りきってやる。

覚悟を決め、襷を受け取る準備をしながらスタートダッシュを始めた。

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