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運動会②

「ふぅー…」


(中坊、高校の時以来だな。運動会なんて)

会場敷地内の灰皿にて煙草を燻らせ一息つく


(いつも仕事場で窮屈な労働強いられているからな。たまには存分に発散するのもありだな)

ヤニを決めながら繁治がそう、心に問いかけた時だった。



『おい、聞いたか?豊川会長の娘』


?


『何でも人望集められなかったら即解雇で強制結婚だってさ。』

『嘘だろ?ってことは彼女の為の運動会かよ?』

『そういうこと。多くの人集めて試合やって、更にそこで人望あつめられたら幹部候補だってよ。』

『かー。勝っても負けても勝ち組コースか。

羨ましいもんだねぇ。』

『普段からお高くとまってるって女の人たちから言われてるみたいだけど、本当だったんだな。』

『いいんじゃないの?お嬢様なんてのは下っ端を奴隷みたいに扱って『はい。さようなら。』

みたいなもんだよ。』

『俺ら末端の社員は出世争いに巻き込まれてるんだな。悲しいね全く。』

『俺も立候補したいくらいだぜ』

『やめとけやめとけ。

お前じゃ笑い者にされるだけだぜ』

『あーぁ、こんな大会やるだけ時間の無駄だな』

『本当だよ。まったく』



「…… けッ!」


繁治は静かに怒りをぶつけるかのように煙草を灰皿に潰しその場から離れていった



この時の俺の感情はあいつへの同情からか、職場で罵詈雑言言われている手助けをしてあげたい正義感からなのか

自分自身の感情が纏まらない中、その場をあとにしランニングへ向かった。




「えぇ!?じゃ俺が解くの?これ!?」

「お前こういうの行けんだろ?俺より適任だろ」

「んな事言ったって」



ランニングを走り終え、皆のいる場所に戻ってきた。走ったからかモヤモヤは払拭され平常モードに切り替わり皆の場所に戻った

「どうした?何かトラブルか?」

「おっ帰ってきたか

早速だけどメンバー交代だ」

「へ?」

「俺が500m走走るから、お前は混合リレー、良太郎は借り物競争な。」

「突然どうした?俺がいない間に何があった?」

「今日はなぞなぞを解く気分になれなくてな代わりに良太郎が適任な事に気がついたんだ

そして、お前は混合リレー。

メインの種目だから頑張れよ。」

「えぇ!?嘘だろ?!

知らない人たちと走るのかよ!?」

「大丈夫、大丈夫。

知らない人っていっても

俺やリョウの会社の人たちだし、

ミサちゃんもいるから」

「えっ」

「お前と三沙ちゃん運動神経いいから最後で巻き返せるから安心して走れ。

アンカーよろしくな!」

「はぁ!?アンカーって俺がかよ!?」

「そういうことだから頑張れ。

俺、次だから行くな」

「おい孝輔!!」

「なぞなぞなんて分かるかな。小学校以来だぞ。」

「良太郎!」

二人ともそそくさとその場を離れていった為、自分一人だけが取り残されてしまった。


……。


「よろしくね。」

「えっ?」

振り替えると三沙がいた。


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