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出会いは急なもんで。(3)

3. 4人と4人


「「乾杯ー!!」」


4人揃ったとこで恒例の乾杯の音頭が

始まった。


「くぅぅぁーっ!身体にしみるー!

五臓六腑が回復していくのを感じる」

「これの為に仕事してるような

もんだもんな!」

二人は勢いよくバドワイザーを飲み干した。


今日はじめて飲んだ繁治と春雄の会話

大変、気持ちが分かる。


「おっさんかお前ら!www」


すかさず孝輔がツッコんだ


「俺らも、もうおっさんの仲間入りだって」

と、俺が言う。

そう、いつものお決まりの会話である


しばし自分達の苦労話に花を咲かせ、いい具合に酔った繁治が歌い出す

「おっしゃ! 恒例の"あれ" をやるぞ!!」

「もういいよ。お前、飲み過ぎ!!」


孝輔の制止を振りきって、繁治が歌う準備を始める。

連られて酔って気持ちよくなった春雄もステージ上のバンドに飛び入り参加。


常連の為、いつもお付き合いしてくださる

演奏関係者達

お疲れ様です。


シゲとハルの 4人でバンドをやっていた。

4人で練習しては、演奏して、打ち上げして最高の青春時代だった。


酒の席になると、昔を思いだし、やりたがる。

シゲの熱唱とハルのドラム演奏がはじまった。


そして、ふと目をそらすと先程の女性4人組がこちらを見ながら話していた。


「やっぱり王子様だね、席を外してた人。

お連れさんも歌うまいし、格好いい顔してる。」

「でしょ? 芸能人にいそうな顔だもんね! 」

「ドラム叩いてる人も爽やかな感じの人だね」

「皆カッコいいね、でも…私はやっぱり

あの人かな。俳優のY田栄作みたいだし。」

「ちょっと青葉、誉めすぎよ!

まぁ、確かに優しそうな雰囲気はあるけど…」

「!」


目があった。

歌手のような女性

すかさず、お互い、目をそらす。


何やらヒソヒソ言われているような気がする

そんな不信感をよそに

演奏を終え、ご満悦の繁治と春雄が戻ってきた


「いや~、唄った唄った!

仕事の疲れもふっ飛んだわ」

「久しぶりにドラム叩いたらリズム狂ちゃったわ」

「おつかれさん、楽しかったかい?

お二人さん」

「シゲは酒呑むと、 いつも始まるね」

「こういう時しか歌えないでしょうよ。

カラオケボックスとはやはり違いますな~」

「俺たちだから演奏してくれるんだからな

あっ!今度、俺たちからS田に酒奢らない?」

「おーそれいいね、そうしよう。」

「うん、そうしよう!」

「ノッた!!」

孝輔の呼びかけに一同賛成

そんなこんなで再び、飲み会を始めようとした際、繁治が先程の女性たちに気づいた。


「あのテーブルで呑んでる人たち、俺らの方ずっと見てないか? 」

「えっ!?どこ、どこ?」

「お前らが飛び入り演奏したから、見てるんじゃないの?」

「いや、違う。乾杯した時からずっと俺らを見てた・・・気がする。」

「じゃ、お前の勘違いだ。」

「そうなのか!?」

春雄はいい具合に酔っぱらて、トリオ漫才

状態になっている。

端から観れば面白いな。


「実は俺も気になってた。」

「おっ、リョウやっぱりそうだよな!

ていうか気づいてんなら早く言え!!」

「本当か?お前」

「本当なのか!?」

「お前が2人来る前にトイレ行ったときから

こっちの方見てたぞ」

「うそ?そんな前から」

「おー早く言えよ、勿体ないな

チャンスじゃねえかよ。コンパ出来なかっただろお前」

「出来なかっただろ!」

「ほっとけ!」


そう、何を隠そう。この4人でのコンパの予定だった・・・が、しかし、俺の不参加に加え、繁治と春雄の泥酔が不運を呼び、

孝輔だけの圧勝だったらしい。


「そんなに前から・・・」

孝輔が釘付けになってる。

珍しい。


「ちょっと声かけてくるわ。」

「「 !? 」」

普段、積極的でない彼を知ってる俺たちは

意外な一面に驚愕した。


「すみません、僕らと飲みませんか?」


「「 !!?? 」」

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