招待状③
たくさんの招待客が集う会場のエントランスホールで記念撮影を行う団体、話に花を咲かせる人、世間話で盛り上がる人、挨拶を交わす人たちなどで賑わう中、それぞれが招待状を持参し、会場に集ってしまった。
「な…なんでお前ここに?」
「お前こそどうして?青葉ちゃんも一緒だし。」
孝輔がいち早く俺と青葉ちゃんの存在に気づいて聞いてきた。
「なんで、皆いるの?」
青葉ちゃんはというと友枝さんたちの方へ行っていた。
「あなたこそ、なんでいるの?」
「そういう友枝もよ。」
と問いただす友枝さんを三沙さんも問いただしていた。
「あれれ。どうしたどうした!皆なんでいんだ?!」
全員いる中で一番、聞き馴染みのある声の方へ向くと
繁治が来場してきた。
「今度は繁治かよ?」
孝輔があちゃーと沈みながら、答えた。
「えっ!?繁治さん!?
やだ、どうして??(照)…っというか何で皆いるの?」
更に梨江子さんも現れた。
「梨江子こそどうして?」
やはりともいうべきか
今度は友枝さんが聞き出す
「あなたたちも呼ばれてたの?」
「今日、用事じゃ? 」
「今日、結婚式じゃ…もしかしてここ?」
などと互いに質問責めを繰り返していた。
しかし、ふと思った。
皆が一堂に会しているということはこの流れだと…
「あれ、お前たちどうした!!」
…春雄、お前もか…。
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「俺と明彦は従兄弟だから、昔からの付き合いでな。籍を入れるってのも前々から聞いてたんだ。」
全員の経緯と関係をそれぞれ説明が始まっていた
「えっ?!新郎さんと繁治さん従兄弟同士!?」
梨江子は顔を赤らめながら聞き出す。
「それがどうかしたの?」
「嘘!?ほんと、私もなのよ。私も新婦とは従姉妹同士なの。」
「本当!?すごい偶然だね」
「何ぃぃ!?そうなのか!?おい繁治、俺と変われ!
今日から俺が◎條明彦の従兄弟だ!」
繁治が羨ましかったか
当然の如く、春雄は興奮しながら無理を言い出す
「変われる訳ねぇだろ!ていうかお前はどういう関係だ?」
(やっぱり繁治さんと私は…)
密かに顔を赤らめる梨江子
「俺とあいつは友人だ。」
「「…」」
「 何だよ?」
「…何かお前だけ普通だな。」
「ああ?!」
「どうせなら、生き別れた兄弟だったら面白かったのにね。」
さらりと棘のある返しをかます三沙
「えぇ?三沙さんまで…。」
あまりの返答にショックを受けた春雄
そんなこんなでお互いに関係性を聞き出しあっていると、
「ご来訪の皆様。
まもなく挙式を始めさせていただきます」
と式場関係者の誘導が始まり、会場内の人たちが移動を始めていた。
「あっ、もうすぐ始まるみたいだな。
じゃあ、皆詳しいことはまた後でな。」
孝輔が早々に切り上げ、移動を開始したので
皆連られて移動を始めた。
それぞれが用意された座席に着席し、チャペルで挙式が始まった。
新郎新婦が儀式を執り行った後
僕らは大庭に移った。




