出会いは急なもんで。(2)
2.何処かにいるかな?
孝輔が席を外してすぐ、
女性たちの声が聞こえてきた。
「ねぇねぇ、今の人見た!?」
スポーツをやってる女性に多く見られる髪型をしている。
「誰?」
ソバージュヘア? こんな髪型の歌手いたな。
「さっきのバーカウンターで飲んでた人!
すっごく、カッコよかったじゃない!!」
「確かにカッコよかったね、俳優みたいだった。」
服装からして社会人だと思うが、お河童寄りのヘアースタイルだからか中高生に見えた。
「えっ、そんな男の人いた?何処にいるの?
見逃した。」
ワンレングスの髪型が似合ってる女性
たぶん、4人の中で一番背が大きいな。
他愛もない女性4人の会話
スポーツカット寄りのショートヘアーの人が続けて話す
「あんたたち背中向けてるから見逃しちゃったのよ、アタシと青葉は前見てるから視界に入ったけど」
「えー。ちょっと席代わってよ、三沙」
「なんで、私なのよ!」
毎度、孝輔の話題で持ちきりになる。
昔からのパターン
「カウンターに座ってる人ってその人の連れかな? 」
そして、必ず隣にいる俺と比較される
毎回。
「あの人もかっこいいじゃない。」
ピクッ
思わず、聞き耳をたててしまった。
物好きな人もいるもんだ。
「違うよ、職場の同僚とか接待中の人だよ」
「やめなさい。失礼よ」
「あー早く戻ってこないかな。王子さま」
あー早く終わってくれないかな。この空間。
と思った瞬間。
「オッス!待たせたな。」
おっ、この声は…。
振り返ると、二人組がいた。
「遅いよ。シゲ、ハル」
「お疲れさん、リョウ」
「すまんすまん、道に迷ってしまった(笑)」
遅れて登場したこの二人
孝輔に続いて大学時代からの友人
北山繁治(26)
俺、孝輔と同じ大学出身。
孝輔に並び二枚目、大学時代はギザな奴で有名だった。
就職してから、市役所勤務なこともあってか
大分、丸くなった。
酒を飲みすぎると当時の面影が出る。
高野春雄(26)
同じく大学からの友人。
素直で竹を割った性格で口達者。
現在は、紳士服の販売をやっていて接客が上手いと評判。
「何回、この店来てんだよwww
いい加減覚えろ(笑)」
「こいつ、道分かんねえからって駅でずっと待てたんだぜ(笑)」
「仕様がねえだろ!この辺、似たような店が多いんだから(笑)」
二人が来てくれたおかげで気持ちが晴れた
そして、
「おっ、やっと来たか御二人さん!」
用を足して戻ってきた孝輔が合流、
いつもの4人組になった。




