初日 前編
「○山昭一です。不慣れですが、一つよろしくお願いします」
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「□沢俊治です!精一杯働かせていただきます!!よろしくお願いします!!」
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「枡川青葉です。本日からよろしくお願いいたします。」
赴任してきた3名の自己紹介が終わった。
2人の男性社員の自己紹介は耳に入ってはこなかった。
なぜなら、その中に青葉ちゃんがいたからだ。
頭の中で整理が追い付かなかった。
「えーでは、これからはあちらにいる今村君に仕事を教わってください。それでも分からないことがあったら、気兼ねなく皆に聞いてくれるように。それじゃあ、今月の~」
所長の朝礼が行われていたが、
ほとんど頭に入ってはこなかった。
朝礼後、頭をなんとか切り替え、仕事の説明や営業所の説明などを行った。
皆熱心に聞いてくれ、それぞれ熱意を感じた
勿論、青葉ちゃんも。
程なくして昼休み
青葉ちゃんが他の女性社員たちとランチを取りに行った。
声をかけるタイミングを中々、作れずにいたが、二人の新人がランチに誘ってくれたので
後にすることにした。
青葉ちゃんばかりに気をとられかけていた
が、この二人も中々に熱心な社員だった。
そんな中で前営業所でのことを聞けた。
なんでも、営業所長のワンマンプレーがひどすぎたことから人がすぐに退職したり、異動願を出す有り様だという。二人のように熱意ある若手も仕事の場や酒の場でもことごとく潰されていったようで、勇気ある人材も本社に異議を唱えても却下されたり、どこからか耳に入れた所長が詰め寄ったりと異常な実態であることを告白してくれた。
結果として現在、その所長と幹部の数名のみで店舗を回しているようだが、新規採用や中途採用を行い、新たに人材募集を行う様子。
そうして新たに入って来た実態を知らない初めての人たちにも同じことを繰り返していくんだと思った。
いつの時代でも、僕らよりも前の世代の人たちでもこういった場面は昔からあったのだろう。
そうして、その教えを耐え、上へ上がった人も雰囲気が変わった場所でまた、同じことをやっていく。
一体いつになったら、社会の風潮は変わってくれるのやら。
いずれにせよ、その営業所は潰れるか合併されるかの選択を迫られるときがそう遠くない内に来るだろうなと思った。
その後は食事を終え、二人と共に仕事場に戻った。




