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集団散歩(fin)

店をあとにしてからも

相も変わらずに、梨江子に勝負を挑む春雄。

梨江子も挑む気満々で自販機で酒缶を購入した。

呆れ果て疲労さえ出てきた一同は離れた場所から眺めていた。

「梨江子さん俺に勝てたら、あなたのことは諦めます。でも・・・

俺が勝ったらあなたは俺のものだ!!」

………

?

馬鹿なのか?こいつは。


今度という今度は全員、想いが揃った

だが、肝心の梨江子は

「いい度胸ね。いいわ、それで。

だけど、私が勝ったら…」

「何ですか?言ってごらんなさい。」

春雄は自信満々に答えた。

「私が勝ったら、奴隷になりなさい!!

でもって、真冬の海で寒中水泳しなさい!!」

この人もこの人だ。

悪酔いもここまで来ると始末が悪い。

しかも、まだ季節は夏前・・・

ま、いっか。

事の成り行きをただもう観察することにした。

「行きますよ、レディGO!」

春雄の合図と共に一気飲みの火蓋が切って落とされた。

二人ともにもの凄い勢いで500mlのビール缶を流しこむ。

いい飲みっぷりだけど、明日知らないよ。と全員が心配した。

そして、開始早々あっさりと終わりを告げる。


勝者は梨江子だった。


勝利の女神を味方につけたのは梨江子であった。

対する春雄はというと真っ赤になって潰れた。

「おーほっほっほっほ!私に勝つなんて

100年早いざますのよっ!! おーほっほっほっほ!! ・・・ ゲプっ」

手を押さえながらゆっくりとその場に横になる。吐かないだけまだマシだと思ったその時、

春雄が急に起き出した

「梨江子さん!!

ぼっ・・・ぼっ・・僕は・・あっ・あ・・なっ・・あなたが!・・す・・す、好きでふ!」

「「「「「!?」」」」」

「・・・」

梨江子は寝起きのような眼で見つめながら

上半身のみを起こす。

雑誌のグラビアのようなポージングにも見えて少しセクシーだった。


それにしても、

下手なドラマの告白シーンよりひどい。


「・・私、あなたに惹かれないの。というより、魅力が足りないわ。」

「・・・」

「まずは、私のアッシーから始めて私を期待させて。」

「・・・」

「それまで、お・あ・ず・け・よ!」

と春雄にウインクし、寝た。

春雄もまた、3秒間動きが止まり、地べたに倒れこんで爆睡した。

さて、どこからツッコめばいいのやら。

やっと終わったからまた、今度言えばいいか。

長かった(?)決着もついたことで

二人を回収し、一同、今日はこれでお開きになった。


余談であるが、やはり翌日

二人とも二日酔いに苦しんだことは言うまでもない。

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