集団散歩(2)
「そろそろね。」
「結構並んだな(汗)」
「大丈夫?なんか汗がすごいけど・・」
「大丈夫ですよ!今日は暑いですからね(笑)」
「そうかしら?今日って22℃だったはずだから汗かく程かな?」
「あ、いや、動きすぎたからですかね?
身体が火照ってしまったのかな~?ははっ」
「何だか様子が変ですね、春雄さん……
ひょっとして怖いの苦手とか?」
「いえいえ、大好きですよ!
お化けなんて所詮、作りものですからね
『 キ ャ ア ア ァ ァ ア ア ーー!!! 』
入口から轟音の如く大音量の悲鳴のBGMが
流れてきた。
流石に並んでた人たちもビクッとしていた
勿論、梨江子も
「びっくりした(笑)音大きすぎません?」
話を振りながら春雄に視線を向けるが
「あれ?春雄さん?」
周囲を見回すも春雄の姿がどこにも見当たらない
「どこ行ったのかしら?」
「あの人何してるの?」「見ちゃ行けないよ」「結構登ったな!」
付近にいたお客さんが皆、声をそろえてる方角に目を向けた
するとそこにはコアラの如く
看板にしがみつく春雄の姿があった。
「ぅぅぅ((( ;゜Д゜)))
梨江子さ~ん……怖いよ~…」
震えながら梨江子の名を口にしていた
大の大人がアトラクションの一つで
ここまで震えるものかと唖然としていた。
辺りにいたお客さんたちも皆、大爆笑。
一緒に行動を共にしていた梨江子も笑い者にされているような気がしてならない
( 春雄さん… )
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「花やしき、久しぶりに来たな~」
「何だか懐かしいわね」
孝輔と三沙が話していた
そして、繁治も
「子供の頃を思い出すな~」
「あなたは今も子供のような気がしますけどね」
三沙が繁治に対し辛辣な言葉を発した。
「あっそんな事、言います?
童心に帰ることは誰にでもあると思うんですけど。」
「どうかしら。ねっ、孝輔さんも子供の頃とか来ました?」
「うん、数えるぐらいしかないけど。でも久しぶりに楽しいな」
「ほら、孝輔だって言ってますよ」
「孝輔さんって子供の頃どんな感じだったんですか?」
繁治の話を無視し、孝輔と話を進める三沙
「あっ…ちょっ……俺の話、まだ途中…」
「でも本当に久しぶり」
「あっ、そうですよね!勿論、友枝さんも来たことは?」
「うん、小学生の時以来だけど」
唯一、友枝が話に乗ってくれ繁治も嬉しそうだった。
「私、ちゃんと来たのは初めてかも」
そう言いながら青葉が話してきた
「そうなんだ。珍しいようなそうでもないような…」
「きっと私の場合、家がお固い方だったから
ですかね 」
「あ、お父さんとお母さんが厳しかったとか?」
「それに近いような気がしますね」
聞いちゃいけなかったかなと思った瞬間、
前方の方に人だかりが出来ていた。
「ん?何だ?前の方に人だかりが出来てるな」
「本当だ。お化け屋敷がある方だな。」
孝輔、繁治が視線を向けた先、確かに人混みができていた。
「誰か気抜かしちゃったりしてたりして、それも男で(笑)」
孝輔が笑いながら言うと、
「ありえるな(笑)前もそんな場面に出くわしたことあったもんな!」
繁治も笑いながら答えた。
そう、俺もその場面に居合わせた一人だ。
「お化け屋敷で気を抜かすって小さい子とかなら分かりますけど…」
「大の大人だったら対処できるわよね、たとえ怖くても。」
友枝、三沙が反応した。
「いや、俺らの知り合いにお化けや怪談が大の苦手な奴がいてさ。」
と繁治。
「そんな人がいるんですか?」
青葉が俺に聞いてきた。
「うん、物凄く怖がりな奴がね。3人とも知ってる人だよ。」
と俺が話した。
「えっ?私たちも知ってる人?」
「誰?」
三沙、友枝も反応した。
「・・・ひょっとして、春雄さん?」
青葉が解いた。
「「「 正解 」」」
「嘘 !? あの人お化け苦手なの?全然そうは見えない。」
「むしろ、そういったのは大好きそうだけど」
「意外。」
女性陣は意外な発見にびっくりしていた、そして、
「結構、ユニークですね春雄さん(笑)」
「何だか可愛い(笑)」
「春雄さん年齢の割に幼いんですね(笑)」
散々ないじられ放題だった。
可哀想な春雄。自分のいないところで話のネタにされた挙げ句、笑い者にされるとは、
今ごろ何処で何をしてるのやら・・・ん?
「助けてくれぇぇ」
『 あははははっ(≧▽≦)www 』
まさかな。・・・とは思ったが、そこには怯えながら降りれなくなった
春雄がいた、下には呆然とした梨枝子の姿も
「「「 ・・・春雄 」」」




