表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

あ~眠い。昨夜は動画配信遅くまで見ていたから…。


鏡に映る自分の顔…少し浮腫んでいて気になる。けれど今日は2現目のゼミに行かないと!講師って細かくチェックしている…赤チェックが多数入った卒論に、思わず溜め息が溢れてくる。


あ~駄目だ。私の為に、良い卒業論文が出来上がるよう指導して下さっているのだから…先生にムカムカしたり、自分の至らない事で卑下しちゃ駄目だ…。


指摘部分を訂正した後、気分転換に動画を観たけれど…ね、眠い。





大学最寄り駅を上の空で歩きながら…お洒落なオープンカフェの前を通り掛かる。


「あっ!今日もいた!はううう~格好いい」

今日はラッキー!と思わずニンマリ。彼はこの辺りで時々見掛けるスーツ男子。身長180センチくらいの仕事出来る系イケメン。


大学4年間…彼を時々見掛けて喜んでテンション上がったけれど、これもあと少しで見納めかぁ…。


「お!麻生おはよー」


「ああ、堂本おはよー」


同じゼミの堂本は、いつも気さくに声を掛けてくる。ま、良い奴だな。体格も性格も良いから、いつも彼女が途切れずにいるタイプ。


「今日の打ち上げ行くのか?」


「うん。恵美達も行くらしいからね。付き合いで」


「そっか~俺、今日は兄貴を会社まで迎えに行って成田迄送迎する約束しちゃったんだよな」


「へぇ~偉いじゃん!優しい」


「っは!優しいじゃないんだよ…弱味握られててさ…」


「ぷぷぷ…何よ?弱味って」


「馬鹿、言うわけねぇだろう!って事でお前も一緒に行かない?空港でメシ奢ってやるから」


「え?何で?」


「前回の試験でノート借りただろ?お前のノート分かりやすかったから評価良かった。だから、その借りだよ」


「ああ、そうなの?あの授業、テストに出す思惑がある時、先生の口癖が微妙に出るのよ。それを吹き出しで入れてたから!」


「そうだよな!すげえ確率で出題していたから驚いた」


「まあね~先生の深層心理って感じ?読み取るのよ」


「ああ」

笑いあっている間に建物内に着いていた。


「じゃあ、後で連絡する」

堂本に手を振り、教室に向かった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ