創作意欲
私の創作意欲は、テンションの低い位置にあります。
例えるなら、底が見えるまで深く沈んで行って、テンションを合わせる感じです。
そのまま底を漂うのか、更に沈もうとするのか、はたまた浮上していこうとするのか……という感覚が基本です。
そう考えれば、暗く重めな作品が多くなるのは、致し方ない気がします。
私からすれば、『普通』という状態は、限りなく『当たり前』とは遠い位置にあるのです。
ただ、近頃はずいぶんと『普通』のテンションから執筆できるようにもなりました。
そうすると、必然とやわらかい作品ができる気がします。
小説サイトに登録してから、やさしいと言われる作品がちらほらあります。
テンションの調節ができるようになった証拠かな? と思っています。
読み手としては、『普通』テンションで読める作品の方が読みやすいですよね。たぶん。
昔はこのテンションに調節するのは、辛くてできなかったことです。
ああ、幸せになったんだなと、改めて実家から解放されたことをうれしいと喜べます。
ただ、楽しい幸せだけの世界なんてあり得ないと思っているので、書く世界感の基本は変わらないんですが。
そういう意味で、私は切ない話が好きなのかもしれません。
苦労した人が幸せになるハッピーエンドは大好きです!
創作の環境ですが、基本的にひとりのときでないと執筆できません。
私の創作の根元、沸き出る意欲は、幼いころに深く刻まれた孤独の中にあるのです。




