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雨の日に
私が好きになった彼女はとても頭が良かった。絵を描くの、ピアノを弾くのも上手で、私は彼女は天才なんだと思っているが、初めから何もしないといくら才能があったとしても何も成せない。生まれない。彼女は色々なことに興味を持ち、努力することで、成功体験を積み上げていったのだ。だから彼女は自分のことを天才と呼ばれることを嫌っていたのだろう。私は本当に、怠け者で努力を怠ってきた人間だ。何をするにも中途半端で、人からすぐにあきれられる。私は今、彼女に会うのが怖いと思う。一度大好きだと言って、キモいと言われてもいる。でも会いたいと思い、夢で会えた朝はとても幸福な気持ちになる。いつか彼女に会いたい。そのための努力ができる人間に、私はなりたい。