精霊さんと接触してみた
なんとか精霊さんと会話を試みようと
わふわふ言ってみた。
が、精霊さんたちには通じないみたいで
私の揺れるしっぽにしがみついて一緒に揺れてみたり
良い感じにこんがり食パン色の背中でジャンプされたりと
これは完全に遊ばれている…
会話は無理なのですね。
そして一緒に遊ぶのではなく、問答無用で私で遊ぶのですね。
よろしいです。
助けてくださったお礼になるかわかりませんが
私のこの柴犬ボディを
魅惑のモフモフボディを堪能してください。
そんな風に精霊さんに遊ばれている様子を見て
クロムさんは優しく腕から芝生に下してくれて
より精霊さんと戯れられるようにしてくれた。
芝生に下された私はより精霊さんにモフられるため
より柔らかい腹毛を堪能してもらおうと
仰向けに寝転がる。
いつでもバッチコイですよ!
精霊さんカモン!!
『わーーーお腹モフモフでポンポンだーー!!!』
そんな精霊さんたちの叫び声とともにお腹にダイブされたとき
後ろからクスクスと笑う声が聞こえてきた。
あ、クロムさんそんなに笑わなくても…
乙女心が傷つきますよ
ポンポンなのは食べたばかりだからです!
恨めしそうな顔で、クロムさんの方向を見たところ
クロムさんの横に、いつのまにか水色つやつや美人さんが居た
あれ?水色つやつやさんの体、透けてませんか?
…幽霊?




