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夢が覚めたら

「へー皆藤さんもコーヒー苦手なんだ?俺も実は苦手ー苦いのダメなんだよね」

「えぇ?成瀬さん意外です!日本初上陸とかいうコーヒーチェーンに真っ先に行ってそうな

イメージでした。」

「…皆藤さんの中の俺ってどんなんだよ…」

「…オープンテラスでマックブック広げながら長ったらしい名前のコーヒー飲んでるイメージ…かな?」

「…やめてくれ」


成瀬さんが入れてくれた緑茶をすすりながら

リフレッシュルームのソファーでくつろぎながら二人で談笑してます。

最初に声かけられたとき見た泣きそうな顔はスルーされたし、した。

なんせここは私の夢の中なのだから


キラキラ集団のリーダーさまとこんなに親しげに話せる筈もないしね

私の妄想もすごいな


「他には皆藤さん苦手なものとか、逆にこれが好きってものある?教えて」

「…ふかふかのお布団ですかね。実は今私すごいお布団で寝ているんです!」

「…そんなに力むほどすごいんだ?」

「今ちょっとした事情で、お城みたいなすごいお家に居候させてもらっているんですけど

兎に角すごいんです。ふかふかに触れたら5秒で眠りに落ちそうな位ふかふかなんです。

あれは人も犬もダメにする魔性のお布団です!」

「…何故犬も?てかそれは逆に怖いね。」

「今それに包まれて眠っているから、成瀬さんの夢を見てるのでしょうかね?

普段入れない場所で、普段気安くお話できない方とお喋り出来てるなんて

魔性のお布団がもたらす奇跡!なーんて」


夢の中の成瀬さんはいかにもモブな私にもとても優しくて

お話上手で聞き上手だったため、きっとこんな冗談も聞き流して笑ってくれるだろうと思ってた。



予想に反して成瀬さんは笑ってくれなかった。

スベッたかな?あはは…


また最初に見せたときの切なそうな笑顔に変わってた。


「…違うよ。これは皆藤さんが見てる夢じゃない。俺の…夢だよ。」


…ん?成瀬さんの…夢?

それはおかしいよ…だって私の意識はここにあるよ…


「俺がみたい夢なんだ。皆藤さんに会いたくて、会いたくて、会いに来てるんだ。」


嘘だよ、成瀬さんがそんなこと言う筈がない。

これはやっぱり私がみている都合のいい夢だ。


「今は信じてくれなくていいよ。だけど毎日会いにくるから。

迷惑かもしれないけど、安眠妨害って怒るかも知れないけど、それでも会いに来るから。」


だからまたね


そういってポッケットから赤いリボンを出してキスを落とした。


あれ?そのリボン…クロムさんから貰ったリボンと似ている?

よく見せてもらおうと手を伸ばしかけたけど


夢の中の成瀬さんは消えていった。



そして私は目覚める。


夢から覚めた私はやっぱり今日も柴犬で

クロムさんから貰ったリボンはやはり無くて


何だかまた泣きたくなっていた。



誤字や言葉の使い方が違うのでは?

と思われる箇所があれば、教えて頂ければ幸いです。

それにしても、ラブコメのコメ部分が行方不明ですみません(´;ω;`)

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