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精霊による魔改造生活  作者: 夜兎神
第1章
6/13

六話 奪還

なんか文が粗くなってる気が

「重大な事に気が付いてしまった」


 あの後、何度か群衆の中にイケメンを見つけては殺意を送って、吐く音を聞いて嘔吐を繰り返して漸く冷静になった。アインは学習できる精霊だ。


 今は繁華街のベンチに二人で肩を寄せて座っている。アインは美少女にしか見えない為、周囲(独身男性)から爆弾は飛んでこなかった。


「えっと、何?」


「今って、あれから三百年経過してるよな?」


「うん」


 アインは小さく発動させた『亜空経路(ワームホール)』に手を突っ込むと、二枚の金属製のカードを掴んで引き寄せる。


「ギルドカード?」


 ギルドには幾つか種類があり、その構成員にはカードが渡される。アインが取り出したのは黄色と赤色のカードで、黄色は商人ギルド。赤色は冒険者ギルドをそれぞれ象徴している。


 ———————————————

 アイン


 Aランク魔導具(アーティファクト)製作者

 Aランク鍛冶職人

 Dランク調合師


 称号

 ・魔剣鍛冶師

 ・聖剣鍛冶師

 ———————————————




 ———————————————

 名前 : アイン


 ランク : EXランク冒険者


 性別 : 男


 レベル : 0


 筋力 : SS

 耐久 : S

 魔力 : EX

 敏捷 : SSS

 気功 : EX


 称号

 ・ゴブリンキラー

 ・無限倉庫保持者

 ・熟練の運搬業者

 ・ブラック・インセクト(高速移動する巨大なG)絶滅の当事者

 ・神を超えた超絶美少女剣士

 ・戦略級(月を壊した)冒険者

 ・戦略級(月を創った)魔導士

 ・股間クラッシャー(千人斬り)

 ・迷宮踏破者

 ・ソロ冒険者(ぼっち)

 ・血塗れの戦姫ブラッディー・スローター


 装備

 頭 : なし

 耳 : アティエル・イヤリング【EX】

 首 : ケメティエル・ネックレス【EX】

 腕 : 抑制刻印【EX】

 手 : ベリアル・リング【EX】

 胴 : 水色のパーカー【H】

 腰 : 革のベルト【I】

 背 : なし

 脚 : ジーンズ【H】


 武器 : なし

 ——————————————————




「三百年前のだけど、使えると思うか?」


「無理かな。もし使えても絶対騒ぎになるよね」


「そう。つまり今の俺たちには………金が稼げない」


「へ?でもお金ならいっぱいあるよ?」


 アウル『亜空経路(ワームホール)』から、三百年前の(・・・・・)世界共通の金貨を摘まみ出す。


「それは使えない。周りを見てみろ」


 アウルはそれに従ってキョロキョロすると、見たこともない通貨で売買している光景が視界に映る。


「な?」


「うーん……だったら———」


「そこのお嬢さんたち、少しいいかな?」


「———はい?」


 ベンチの前には、白銀の軽鎧と、装飾過多な長剣を装備する青年が立っていた。

 どうやら、風でフードが取れて素顔を晒していたようだ。


「もしよかったら、僕と三人でお茶でもしない?」


 地位で釣ろうとしているのか、籠手には金属製のカード。AAランク冒険者と刻まれた、アインのものとは若干形状が異なるギルドカードがはまっていた。




 ——————————————————

 名前 : タケシ・フジムラ


 ランク : AA級冒険者


 性別 : 男


 レベル : 148


 筋力 : AA

 耐久 : BBB

 魔力 : S

 敏捷 : A

 気功 : C


 称号

 ・勇者

 ・迷宮踏破者

 ・ゴブリンイーター

 ・嘔吐王


 装備

 頭 : なし

 耳 : ミスリルの耳飾り【S】

 首 : アダマンタイトの首飾り【SS】

 腕 : ミスリルの籠手【S】

 手 : ミスリルの指輪【S】

 胴 : ミスリルの軽鎧【S】・シャツ【H】

 腰 : 竜皮のベルト【AAA】

 背 : 竜皮のマント【AAA】

 脚 : ミスリルの脚鎧【S】・ハーフパンツ【H】


 武器 : 神剣・無限炉心(アイン・ソフ)

 ——————————————————




 アインは、今度は殺意だけでなく殺気まで飛ばそうかと検討していた。


 アインの脳内では、既に目の前の男から剣を回収し、痛い目を見させる算段が出来ていた。

 まず、気絶しない程度に殺気をぶつける。


「ね、どうかな。この近くにいい店がおげえぇぇぇぇぇ!」


 勇者は突然後ろを向いてしゃがむと、orzの体制となってリバースし始める。因みに風魔法で音対策をしっかりしていた。


「なっ、大丈夫ですか!」


 白々しく声を掛けてから近寄って手を添える。雷魔法で脳を弄って気絶させてから腕を引っ張って路地裏に運ぶ。光魔法での『透明化(インビジブル)』を行使しておくのも忘れない。


 ミスリルとアダマンタイトの装備を全て剝ぎ、それらを火魔法、『新星(ノヴァ)』で溶解させ、重力魔法と水魔法で剣と鞘のレプリカを造って適当に放り、本物の方は回収する。


 ついでに財布から通貨を何枚か抜き取っておく。


 そこまでやった時点で、足音が聞こえてきたので止める。


 アインが勇者を引っ張っていくのを見ていたのだろうか、数名の憲兵団がこちらへ足を進めていた。


 雷魔法で憲兵団を気絶させようか迷っているアウルの手を掴むと、アインは民家の壁を蹴って脱出する。


 回収した剣は、アインに腕輪となって装着させられていた。

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