校外学習
暫く待っていると100人近く集まってきた。
「はーい!安全を約束はできませんが、今のところ安全な場所に連れて行くのですが、道のりは危険なので、ご容赦下さーい!」
そう言うと「はーい」と帰ってきた。
0~15歳が70人とその親らしき人々が20人位集まった。
明らかに親より子供の方が多いのは運が良かったのか悪かったのか....
しかし、子供が集まるということはやっぱり、煩い子供も出てくる。
今も姫華ちゃんの話を聞かないで、友達と話していたり、姫華ちゃんにチャチャを入れて困らせたり、周りの大人も手を着けれない状態だ。
中学生位の子供は子供で、話を聞かないでかったるそうに友達と喋って聞こうとしていない。
「話を聞けぇ!!」
竜崎さんが叫ぶが、小学生は喜んで笑っている。
ウゼェェェ!!!糞ガキってこんなにめんどくさかったか?
ヤクザの人達も凄んだりして居るが、何人かの中学生が萎縮しているだけで効いていない。
拳銃を取り出し、空に向かって撃つ。
そして、なるべく体格が良い中学生を蹴り飛ばす。
「話を聞けつってんだ!!」
そう言いながら中学生ゾーンから飛び出し小学生ゾーンに行こうとすると竜崎さんに拘束された。
阿鼻叫喚になっているが、次第に収束していった。
「お前らぶっ殺されたくなかったら静かにしろ!!」
「おい!落ち着けニート!!」
そう言って藻掻き拘束を逃れようとしていると投げ飛ばされた。
「ッ!!糞!次五月蝿かったら警棒でどつきまわすからな!!」
そう言い少し離れた位置でタバコに火をつけた。
「えっと、話を始めるんで静かに聞いてくださいね」
そう言い姫華ちゃんが話を始めた。
姫華ちゃんが話を始めると皆静かに聞いていたが、親御さんらしき人々には睨まれ続けた。
しばらく姫華ちゃんが喋っていると竜崎さんがこちらへやってきた。
「おいおいニートあれはやり過ぎだぞ」
「え?コレで話を聞くなら充分じゃないですか?」
「いや、尻を蹴飛ばしている所を見るとまだ優しさは、合ったみたいだが....」
「まぁ後で蹴飛ばした子にアフターケアはしますよ、できれば竜崎さんがあの子を呼んで下さい」
「まぁ何処の小中学校でも一人は怖い先生いたからそんなポジションだろ?」
「まぁそうですね。そんな感じに振る舞ったんですがどうでした?」
「まぁ子供は言うこと聞くだろうな...」
タバコを踏んで消し、子供達の所へ歩いて行く。
近づいていくと明らかに萎縮し怯えた目で此方を見る。
「じゃあ時間もないしこれからバスに乗ってもらう!すし詰め状態だから騒いでいると運転手がミスってお前ら死ぬかも知んねぇからなー」
そう言うと皆が怯えたようにバスへと歩いて行った。
すると竜崎さんが先ほど蹴飛ばした子供を連れて来た。
「さっきは蹴飛ばして悪かったな?でも次五月蝿かったら警棒でどつきまわすのは本当だからな?」
そう言いながら板チョコを渡しバスへと向かわせた。
「えーっと次に親御さん達...は、結構すくねぇな....まぁ親御さんたちは、もう一台のバスと、息子さんか娘さんと乗車して下さい。あと、けが人とかは、バスが無いんでハイエースを出すんでそれに乗ってもらい後ろから来てもらいます。順番は、俺達1、子供バス2、子供バス3、親&子供バス4、けが人用の車5で行きましょう。無線機が有るみたいなんで、周波数を合わせておいて下さい....それくらいかな?では、行きましょう」
そのあと、ヤクザさん達に事情を話、また救助にこちらへ帰ってくることを伝え出発した。