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仲違い

部屋に戻ると、姫華ちゃんと竜崎さんが、夕食を作り待っていた。


まぁ、夕食という大層な物でも無いが、カップ麺と、缶詰が合った。


「よっしゃ!食おうぜ!!」

「食べましょう♪」

そう言って、竜崎さんと姫華ちゃんが食べ始めた。

「俺達も食おうぜ!」

そう言いながら割り箸を渡す。

「あ、ああ....」


ヤンキー達の方から、視線を感じる。

「ズ!!ズゾゾゾゾゾゾッッッッッッッ!!!!」

「ゾルッゾルッゾルルルルルッッッッッ」

「汚い食べ方しないで下さい!!」

落語家バリに啜る音を鳴らしながらカップ麺を食べると姫華ちゃんに怒られた。


カップ麺を食べながらデブ....名前ってなんだっけ?

まぁ食べながらデブの方を見ると半泣きになりながら食べていた。


「ニートォ!どうだ!?旨いか!?」

デブの方を見ながら言う

ブフォ!

姫華ちゃんが吹いた。

ヒロインに有るまじき顔をしながら竜崎さんの頭を叩く。


「ブルータスお前もか....」

そう言いながら姫華ちゃんと竜崎さんを見る....


そうこうしながら、ご飯を食べ終わり、寝袋を引っ張りだす。

デブも食べ終わり、立ち上がって帰ろうとする。


「此処で寝なよ」

そう言いながらダンボールに指をさす。

「いや、俺は....」

そう言いながらヤンキーの方を見る。

「何睨んでんだよ!!」

ほら!見るから絡まれた。

「いやぁ~申し訳ない!お前も見ろ言われた方をちゃんと見ろよな~」

そう言いながら頭を下げる。

「此処で寝んなよ!」

そう言いながらコッチに来てデブを突き飛ばす。


ズデンと言う音と共にデブが転げる。

「向こうで寝ろ!此処で寝るなよぉ~?」

ヤンキーが脅しにかかるが、しょぼい。


「分かりました....」

敬語になり、デブが答えた。

「じゃあ、コレやるよ!ゾンビが出てきたら頭を刺せ!」

そう言って、大きめのシースナイフを渡す。

「箒とかモップに括り付けて槍にするのも良し!林檎剝くのも良し!寝てる奴の寝首を掻くのも良しだ!」

そう言いながら、首を掻き切る真似をする。


震える手でそれを持ち上げながら、ヤンキーを見る。


すると、ヤンキーがナイフを見ながらそれを渡せってデブに叫ぶ。

「寝首だぞ?目の前で殺るのはやめてくれよ?」

どうだ?爆発するか?

するとデブがヤンキーを見た後、ナイフを此方に返した。

「いや...人は殺せません....」

すると、ヤンキーが、引ったくるようにナイフを掴み奪いとった。


「へっへへへへ!!お前等逆らうなよ!?」

鬼の首を取ったかのように此方を見て震える声で言う。


「おいおいニートォ....ちゃんと気を付けろよな」

「はぁ...ニートさんは...」

そう言いながら竜崎さんは、鞄からバールを取り出す。

姫華ちゃんも鞄からナイフを取り出した。


その間にそっとデブを連れて竜崎さんの後ろに隠れる。

「浅はかっすね~あんた一人でどうするんすかぁ~~~??そもそも~~ここで、そんな行動取ると、ここのリーダーの人に、出て行けってぇ~~言われちゃいますよぉォォ~??」

バカにした声で言う。

「うるせぇ!!デブ!!コッチに来い!!」

そう言われ、ビクっとデブがして、此方を見る。

「すみません....」

そう言いながらデブが向こうへ向かう。


おいおいおい....いや、この場合はしかたがないのか?

「へへへ!コッチは、デブ入れて、10人位居るからな」

「コッチは、1人1体で3人は殺せますね!!」

姫華ちゃんが言う。

「いや、竜崎さんで、3人は行動不能にできるんで、5人ですね」

俺が言う。

「ニートよぉ?お前のあまりのナイフ全部使ったら、2人は、逝けるだろぉ?」

「6人か....誰がその6人のババに当たるかだが....」

「じゃあそこに居る坊主!お前だよ!!今目が合ったよな!?絶対お前は殺すからな!!ナイフに唾つけといたるから後で生きてても膿むぞぉ?」

気持ち悪い物を見るような眼で竜崎さんが此方を見る。

「ニート!お前これから絶対唾飛ばすなよ!!」


「じゃあ私は、そこに居る子供を絶対に殺しますね!!絶対に!!殺しますよ~」

「血も涙も無いですね~」

「殺されるくらいなら、一人でも多く殺さなきゃね」

「じゃあ俺はなぁ....まぁランダムでコイツで頭をぶっ叩くだけだけどな」

そう言いながらバールで手をポンポン叩く。


「さて、どうしますか?」


すると後ろから誰かが近づいてきたようで、一瞬の隙を付かれ鞄を奪われた。


鞄は、俺の鞄だったようで、それを持って男が、前方の集団に飛び込もうとする。


急いで手に持っているナイフを投げるが、あさっての方向に飛び、柄が、隣に居た奴に当たる。

「下手くそ!!」

「うるせぇよ!!」

すると、ライフルを持った、奥田さんが出てきた。

「ん~、ちょっと早くなってしまいましたが、ライフルが使えるようになったので良しとしましょう!」

そう言って、鞄からマグを取り出し、ライフルに差し込む。

たっぷり10秒位かかり、マグを差し込み此方を狙う。

竜崎さんがそれを見終わった後、後ろを向き、鞄から拳銃を取り出す。

姫華ちゃんの鞄からも拳銃を取り出し、竜崎さんが、姫華ちゃんに渡す。


「で、撃てるんですか?それ?」

そう言うと、拳銃の方を見ながら言った。

「お、おい!!他に武器は持っていないって言ってたじゃないか!?」

「そんな事言われても、困りますわぁ~....あんた方が、ライフルを使った時点で、此方も飛び道具を使わないと、WINWINの関係じゃ無くなってるじゃないですか?」

「まぁ良い!!死ね!!」

そう言いながら、ライフルの引き金を引く。


すると、カチッと言う音と共に、弾は出てこなかった。

「セーフティーに入ってるんじゃないんですかぁ?」

そう言うと、横を見て入っていないことを確認していた。


「あれれれれ????壊れちゃってますぅ?」

竜崎さんが、笑いをこらえている。

すると、此方を狙いながら後ろに徐々に引いて行くが、竜崎さんがそれを止めた。


「止まれよぉ?撃つぞ?」

そう言いながら拳銃を撃つ。

パンッと乾いた音と共に、天井に穴が開いた。

「ヒッヒィィィ!!」

そう言いながら、ライフルを落とす。



此処で簡単な説明をしましょう。


なぜ、奥田さんがライフルを撃てなかったと言うと、チャンバーに、弾丸を送らなかった事です。


説明終わり。



「おい!俺のライフルだったら、絶対殺すからな!!」

「私のもそうですよ!!」

「俺のでも絶対殺すからな!!」


そう言って睨みつけた。



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