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グランドゼロ

ロープを体に巻き付け下ろしてもらう。


ゆっくり下りていき、下に着き急いで、カラビナを外す。


これだけで、息切れを起こしそうだ....


急いで、車を取りに行く。


建物の隣に回ると、ゾンビが複数いて、息をひそめる。


そーっと離れて身をできるだけ小さくし、物陰に潜むように車に近づこうとすると、引きずるような足音が聞こえた。


足音のほうを見ると、こちらに向かって、ゾンビが複数名歩いてきていた。


そこで焦って立ち上がり走ろうとすると右足に激痛が走る。


足を見ると攣ったようで伸びている。


ゾンビも遅いが、馬鹿に出来ない速度で向ってくる。


こちらも激痛に顔をゆがめながら、急いで車に飛びのる。


車の中で攣った足のつま先を上に向け急いで直し無線を入れる。


『車についた!!今から向う!!』

『了解!よくやった!!』

そう言われ追いかけてきていたゾンビを跳ね飛ばして向った。


建物の窓に横付けしてキューポラを開けて体を乗り出すとロープが下りてきた。

すると向井さんが、スルスルと下りてきた。


キューポラから向井さんが乗り込むと、荷物が適当にロープに縛られ下りてくる。


それを受け取り、車に直すと竜崎さんが降ってきた。


「うい!!じゃあ行くか!!」

そういわれ応!!と答え車を走らせた。


次の運転は私で、警戒が向井さんで竜崎さんがナビゲートをする。


煙草に火を着けて動かなくなった信号や、遮断機を見ながら自宅へ向かう。


しばらく進むと家に続く道に出てくる。


そこからもう少し進むと自宅への一本道に入り奥まった行き止まりの煤だらけの元家に着く。


若干の溜息を出しつつ家の前の道路に車を止めて捨てられた壊れた車の上を通る。


ゾンビとかにならないで、汚く臭くもと人間だった物が落ちていた。


足で少しつつくと日に当たっている部分はグシュグシュと音を立て陰の部分は固くなっていた。多分部分的に蝋燭化をしていたようだ。


そこから少し進むと家の外壁が完璧見えるところにでるとボロボロ加減がすごかった。


窓が全部割れ、外壁も所々煤や塗料が剥がれている。


住宅密集地でも家同士の距離が結構あったので、周りの家に燃え移ったりしていないようだ。

あと爆発だけだったようであまり大きな火災などにはなっていないようで、室内も外から見える部分はめちゃくちゃになっているだけで、使えそうな物がまだ残ってそうだ。


壊れた門を乗り越え、窓から土足で中に入る。


中に入ると予想以上にめちゃくちゃだった。


仕掛けた散弾銃の餌食になった死体が至る所に積みあがったりして倒れていた。



そこから自分の部屋に行ったり食料のあったところに向かうとグシャグシャノ死体や、壁に埋め込まれたような死体が出てきた。


家の中で爆発させた衝撃とかで場所によったら綺麗だが、他のところは汚くなってしまっていた。


元々鉄筋が入っている家だったので、芯は丈夫だったので倒壊が防げているだけのようだ。


あれだけの音が出ていたのにゾンビもあまりいないのは年寄のゾンビが家から出れていないのか、避難していたのか....まぁそれはいいか


自分の部屋のエロ本だけを掘り起こして鞄に直しながら考える。



やっぱり少し寂しいなぁ












車に戻り、次はチンピラ達の居た居住区へ向かう。


しばらく車を走らせ、工場を過ぎ、もう暫く行くと町の出入り口に堅牢な壁が建てられた所に着く。


壁の上から人がこちらに向け猟銃を構える。

向井さんに両手を上げさせて竜崎さんが拡声器で叫ぶ。


『撃つな!!!我々はヒポクリト!!知らなかったらこの前の捕虜引き渡しの話を上に通してくれ!!』


そういうと返事が来たが歯切れがよくない。

どうやら出入り口にゾンビが居るようで門を開けれないみたいだ。

『こちらで対処するから発砲をする!!』

そう言い向井さんにM2を撃ってもらう。


ドッドッドッドッドッド!!!!

12mmがゾンビをひき肉に変えて行きすぐにゾンビが居なくなった。

すると門が音を立て横開きされていく。


車でそこに入るとみすぼらしいかっこをした人たちが迎えてくれた。


「いらっしゃい!!まぁゆっくりして行ってくれよ」

そう言いながら俺たちの煙草を見てくる。

仕方がないからカートンを少し置いていく。

あと竜崎さんが何処かからくすねてきた酒も少し渡す。


餌付けをしている気分で少し楽しくなる。


すると小奇麗で厳ついおじさんが出てきた。


「この前はえろぉすんません」

「いやぁ~前のことは水に流しましょう!!とりあえず真面目な話とかもあるので上の人の所に案内してくれませんか?」

そう言いながら煙草を渡す。

「案内させてもらいます」

そう言われ路肩に車を止めてM2を車内に入れて鍵をかけて降りる。


車から降りてしばらくついていくと小さなビルに着いた。


ビルに入っていくと強面の人たちが迎えてくれて足が若干笑う。

竜崎さんと向井さんは動じていないようでそこまで怖がっていない。


中に入り少し進むと逃げるように俺から隠れる奴が居たのでよく見ると治療した奴のようだなかなか元気なようで怪我も良さそうだ。


階段を上ると部屋の一室に案内された。

部屋に入ると調度品とかが所狭しと飾られていた。

どうやら客間のようだ石油ヒーターに火を着けると少し待っといてくれと言われ少し待つ。


クリスマス?わけわからんこと言うなよ!?俺は仏教やから関係ないんじゃヴォケ!!


カァーッッ!!!ペッ!!!

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