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9話 ケンサク


サトメが道場に新しい女の子を連れて来たと聞いて見に来たら…まぁまぁやられておるな。幼馴染のワカナとフミが荒れておる。


帰って来たら来たでいいようにやられておるではないか!ワシは悲しいぞサトメ…


私は覇王流の始祖であり、サトメの祖父であるケンサクだ。


我が一族は戦国の昔より、戦い続ける一族であった。代々裏稼業を生業とし、一子相伝の体術、武器術、暗殺術を親から子へ孫へと口伝での伝承を行ってきた。


今の世では平和になり一族揃って裏稼業より足を洗い、真っ当に暮らしていた。あの日までは。


この世にダンジョンが現れて世界は変わった。

平和なのは変わらないが、皆で武器を取りダンジョンで稼ぐ世の中になっからだ。


ワシはコレはイケる!と思った。


まず自身でダンジョンに入り、ソロで最深部に行った。そこで資金と名声を得て道場を開いたのだ!


あくまでも一子相伝の技は封印して。


モンスターに特化した技を教えると弟子達もダンジョンで活躍する。

覇王流はダンジョン討伐における、大流派となった。


息子のマコトもワシの技をモノにしながら鍛錬を重ね、途中ぐれて遠回りもしたが立派な継承者にもなった。


ワシも楽隠居でもして孫を可愛がろうとサトメに軽く稽古をつけたりしたんだが………ワシと互角じゃね?

まだ死合では負ける気は毛頭ないが、実践組手だと互角だった……この孫は一族の宝じゃ!なんとしても立派な跡継ぎに育てないと、マコトの様に無駄な時間を過ごさせたらいかん。

と思ってたんじゃが。カエルの子はカエルじゃった。冒険者になりたいと言っておるそうじゃ!


可愛い子には旅をさせろとはよく言ったもんじゃ。


遠く離れたダンジョンに丁稚に行くらしい。何が丁稚じゃ!サトメを舐めんな!ハァハァ…


親方になる冒険者が不憫じゃ。自信を無くさないといいわい。


それにしてもサトメよ…女の子に弱すぎじゃ!あーまたいいように遊ばれておる。また新しい女の子を連れてきて!2人にもいいように遊ばれて…ゴホゴホ…扱えないのに、3人なんて…


サトメよ…女の子には気をつけるんじゃ。冒険者になってもな………



つづく



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