5話 マコト
サトメがアキを送ると言うと、ワカナとフミが文句を言いながらサトメとくっついている。私は何を見せられているのだ。
私の名はマコト。サトメの父親であり覇王流道場の師範だ。
私の家は昔から続く武術を一子相伝で受け継ぎ、代々裏稼業で名をはせていた。しかし父である先代から大きく変わった。ダンジョンである。冒険者の台頭により、武術を習う冒険者が増えた。そこで家でも道場を開きある程度の技術を広く公開しダンジョンの攻略をしようと考えたのだ。
息子のサトメは昔から道場、山、川、海、場所を選ばず2歳の頃から厳しい稽古をしている。剣術、体術など…毎日の厳しい稽古、旅行に行ってもそこで稽古、稽古、稽古、稽古。
サトメはよくグレなかったと思う。私は道を外してしまい、無駄な時間を過ごしてしまった。
サトメに同じ思いはさせまい、としていたのがうまくいったのか。
お隣のワカナちゃんと一緒にいろいろやらせたのがよかったのか。
サトメはメキメキ上達した。否しすぎている。
まだ14歳なのに私とほぼ互角に組手が出来る。普通ではない。いずれ私や覇王と呼ばれる親父を超える漢になってほしいが………目の前で起こっている事に頭がついていかない。
サトメが3人の女の子に迫られて今にも気絶しそうになっている……
サトメよやられっぱなしじゃないか。ここが漢の見せどころだそ!女の子にもてるのはいいが3人まとめてはイカンぞ!羨まけしからん!
サトメよ気合を入れていけよ。父は…何もしてやれん………
つづく




