3話 アキ
3人で道場に向かう。
「サトメ君の家に行くの楽しみね。(もしかしたらご両親にご挨拶できるかも)」
「来なくてもいいのに…ブツブツ…(ホントお邪魔虫ね、このまま叩き潰したほうが…)」
「家は遠いんだよ。あの山の向こうだよ……?!(えっ?!!)」
サトメがアキに家の方向を教えようとアキを見た瞬間…突風が吹く。アキのスカートがめくり上がった。
「…水色のパンティ……」
サトメがアキの下着に見惚れているとワカナが激怒する。
「サトメ!見ちゃダメ!!アキもさっさとしまいなさい!(このビッチが!わざと見せやがって!)」
「サトメ君の………えっち……(また見られちゃった…)」
アキが下を向いて恥ずかしがる。
「サトメもアキも早くして!稽古する時間がなくなるわ!!!(このビッチ…要チェックやわ……)」
サトメはアキをチラチラ見て、アキもまんざらじゃない顔で、ワカナは終始不機嫌な態度で道場についた。
「失礼します。サトメ入ります。」「失礼します。ワカナ入ります。」「失礼します。」
3人が道場に入ると、子供たちやお年寄り、冒険者らしき人達が稽古に励んでいた。
「おとう…師匠。入門希望者を連れてきました。」
サトメは父親に声をかけた。
「僕たちは着替えてくるから、後はよろしくね。」
サトメとワカナは更衣室に入って行った。
「入門希望者の娘さんかな?」
この道場の師範であるマコト(サトメの父親)がアキを見た。
「はじめまして、お父(義父)様。サトメ君のクラスメイトでアキと申します。末永くよろしくお願いします。(サトメ君のおとうさん…渋いわ)」
「サトメの父親であり、当道場の師範マコトだ。こちらこそよろしく頼む。さて、入門するのは親御さんには言ってあるかな?」
「まだです。今日帰ったら許しをもらおうと思ってます。(声もステキだわ)」
「なるほど、じゃあ今日は体験っことで、無料でいいよ。でも保険に入ってないから組み手はやらないからね。」
「ありがとうございます。(この人がわたしの、お父様(義父)になるのね)」
アキが1人で盛り上がっていると、着替えたサトメとワカナがやってきた。
つづく




