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あなたは私を信じますか?  作者: 古月 うい
中学一年

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定期テスト一日目

それから今井さんと会話することはほとんどなく、定期テストになった。


「無理無理無理…」


一つ前の席でお経のように唱える姿に苦笑して漢字の確認をしようと提案した。


「国会をしょうしゅうする」


「えーっと、しょうしゅう、しょうしゅう…」


早速詰まっている。


微笑ましく眺めていると、静かにしなさいと怒られた。


「…ねえ真白、体育のワークの答え持ってる?」


休み時間、すごくかわいらしく頼まれた。


「あるけど」


「ごめん!無くしたから貸して!」


「一年の一学期中間でなくすって大丈夫?」


そう言いつつ数ページしかない薄っぺらい答えを貸した。


体育のワークは三年間使う物だったのだ。


「ありがとう!」


まあ、いいか。感謝されたし。



その日のテストが終わって、給食になった。


「日程配られた時から思ってたけど、三時間で給食いる?」


「だよね!ハンバーガーとか食べに行きたい〜」


まあ、あったところでさして帰る時間が変わるわけでもないのでありがたく食べる。


昼ごはんを用意する手間がなくて楽、というのが母親の言葉だ。


「明日の教科なんたっけ?」


「数学、理科、英語」


「…いじめかな」


作法室の階もあるし、生徒をいじめて楽しがる先生がいるのかもしれない…


「明後日は技術家庭科と社会」


今日は楽だったけれど、明日からはそんなことなさそうな教科だ。


「ちなみに得意教科は?わたしは理科」


「四教科専門だよ!」


音楽、美術、技術家庭科、体育をまとめて四教科と呼ぶ。


副教科だと不要な物という印象になるから、らしい。


「美術」


五教科が得意な人はそんなにいない。


…塾にはたくさんいたけれど。


「理科得意って、どうして?」


「んー、運動神経悪いし、絵は描けないし、楽譜読めないし…って消去法。」


わたしは理科だけなら覚えるのにさして時間はかからなかった。


特にそれがどうしたということではなかった。


他の科目の暗記をしようとすると、とても時間がかかっていたので、トータルでは時間がかかるのだ。


「それって自慢?」


「じゃないよ!四教科できるのって羨ましい」


わいわい話しつつ菜飯というどう読むのか少し悩むご飯を食べる。


「真白、今日暇?図書室行かない?」


「ごめん塾ある〜」


このようなことはよくあった。


わたしは特に苦痛とも思わずに塾に行っていた。


「そうなんだ!頑張ってね!」


「ありがとう〜」


応援と言って豆をもらった。


…ただ単に豆が嫌いだったわけでは、おそらくない。

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