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あなたは私を信じますか?  作者: 古月 うい
中学一年

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13/15

はじめてのさぼり

「今日は早く帰ってきてね。お出かけするから」


朝出かける前、母にそう言われた。


今日は部活があるということは言い出せないままになってしまったので、

怒られないためにも部活を休むしかなさそうだ。


事務担当の顧問の先生に事情を説明すると、すごく嫌そうな顔をされた。


「なるべく部活には参加してください。

そんな理由で休むことはこれからないように。

保護者に説明してください」


小言を聞き流して部活で食べる予定だったお菓子を受け取って帰る。


「あ、水川さん!今日は部活だよ。もしかしてサボり?」


絶対にいらないかわいらしいと評されるであろう仕草で笑っている。


途中で藤岡さんに見つかってしまった。


「あ、うん。用事で」


藤岡さんはニコニコした顔を崩さない。


一体なにがそんなに面白いのだろう。


「え〜いーなー。玉響もサボろうかな」


サボりではないと言おうとしたけれど、やっていることはただのサボりなので反論できない。


「部活といえばさ、あの先生厳しすぎない?」


あの先生と言われてパッと思い浮かぶのは茶道の先生だ。


「あ、うん。そうだね」


本当はそんなことないと思った。


先生は言ったことを書いていなかったり同じことを繰り返すとちょっと強く注意する。


けれど、それだけだ。


なにも怒鳴ることはないし、言われたことをことやっていれば特に話しかけられることもない。


むしろうふふと話す明るい先生だ。


けれど藤岡さんの振る舞いは否定を許さないようで、質問自体が同意を前提としたものだった。


藤岡さんはそのまま部活に行かずに帰ってしまった。



わたしは少しの罪悪感と残念さを抱えて、とても嫌そうな顔をして母親に付き合った自覚がある。


けれどわたしがしたのはそれだけ……


たった、それだけ。

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