表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたは私を信じますか?  作者: 古月 うい
中学一年

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/15

塾の授業にて

「では、授業を始めます」


夜になって、塾の時間になって授業が始まる。


テスト期間の塾は基本自習だ。


授業よりも各自やりたいことを優先する方が大事らしい。


私はその日、バッグを漁っていてハッとした。


(うわ、やばい…)


持ってきたワークの答えを学校のリュックに入れっぱなしにしてしまっていたのだ。


私はワンチャンあるかもしれないと一縷の望みに掛けて鞄を漁ったが、カケラも出てこなかった。


(どうしよう、明日提出なのに!)


明日提出なのにまだ終わっていないことにも問題があるかもしれないが、そんなことは後の祭り。


さらに、私には塾内に特に親しいと言える人がいない。


話をする人はいるが、こういう時に貸してと気軽に言える人はいなかった。


未だに周囲の人の賢さに気後れしていたのもある。


なので、隣の人に借りるというのも選択肢から消えた。


仕方なく別の教科のテキストを取り出していると、肩を叩かれた。


驚いて振り向くと、今井さんがおそらく無表情に私が今さっきまで探していたワークの答えを差し出してきた。


驚いて数秒固まって、おずおずと受け取った。


ありがとうと身振り手振りで伝えて、前を向く。


(どうして私なんかに貸してくれたんだろう…)


さして親しいとは言えない間柄の人間が困っていると勉強中に気がつくものだろうか?


しかも無くしたものを推察してくれるなんて…


私は嬉しさに泣きそうになりながら使わせて貰った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ