殴り合い
アクナ「私は最強なりー」
?「チッ…またお前に負けちまった」
そういって声をかけてきたのはブライドだった。
ブライド「戦闘だけは女に負けたくねーのに」
アクナ「へへん!ブライドは私の強敵と書いて友!今日も危なかったよ」
?「おい!俺も強いからな!」
ブライド「シューベルは弱いだろ」
アクナの周りには大勢の人が集まってきた。
胴上げされているアクナに、俺は離れた。
アクナは昔から、運動神経が抜群で魔術の習得も早かった。
勉強は出来ないが、それをリカバリー出来るほどの実力者だ。
ライアスもアクナも別々の分野で優秀で、凡人の俺とは住む世界が違う。
でも2人とも俺の近くにいつも居る。
俺の中で、劣等感が強くなるばかりだ。
モーバン「この役立たずが…アクナが居なければチームポイントも入らないくせに」
また背後から声がかかった。
「は?なんだとこの!!!」
モーバンと喧嘩になり殴り合いが始まった。
周りには人が居なかったのに
いつのまにかガヤが集まってきた。
殴り合いといっても
ほとんどモーバンに殴られている。
こんな所でも負ける訳にいかない。
円状に取り囲んだ観衆の中、そろそろ意識も朦朧とし始めた頃
俺とモーバンの足元を氷の塊で動きを封じられた。
ダン「もういいだろ。クロマナコは戦闘不能だ」
その声と共に俺の意識が途絶えた。