表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

瞳の色

訓練校に行ってから数ヶ月が経った。



10歳の誕生日を迎えても、俺の目は未だ黒いままだ。


両親は次第に青くなると言ってくれているが

学校の同期はもう9割以上が開眼していた。



「おい、お前まだ開眼していないのか?ガキだな」

と馬鹿にされる日々が続いた。


それはそうだ。

開眼しなければ魔術も扱えない。


そして歴史を勉強しているうちに、この国には…いや

少なくとも敵国にも黒い瞳のままの人物はいないとされている。


ただ、成長が遅れているだけ。


きっと開眼する日が来る。



……そう思っていた。



シャーロイズ帝国、つまり俺のいる国は青い系統の目

ロッドスター国、よく戦争が行われている敵国は赤い系統の目

リーガ国、隣国は緑系統の目など…


濃さは違えど、その国のシンボルとなるカラーとして産まれるのだ。


たまに、違う系統の目を持つ子が産まれた場合は、スパイとみなされ

一族全員が処刑されてしまうという。



ミスカラーとして稀にグレー色の目を持つものが産まれる事があるらしいが

魔術は一切使えず、人権すら与えられない。


反逆者同等の扱いをされているのだ。



この世界において

目の色は生きて行く上で最も重要とされている。



訓練しても、勉強をしても

まだ俺は魔術を使えない事に焦りを感じていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ